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旧 立 川 番 所 書 院



   きゅうたじかわばんしょしょいん



   重要文化財 (建造物)      指定年月日 昭和49年 2月 5日



    高知県長岡郡大豊町立川(たじかわ)   ・  大豊町
         


   この地は古くは京に上る往還として土佐最後の宿場であり、また重要な関所の場所でもあった。
   建物は土佐藩主の参勤交代の道で、土佐最後の本陣(宿舎)と関所を合わせたものとして寛永年間(1789〜1800)
  に建てられている。
   茅葺きの寄棟造りで正面に1間の入母屋(いりもや)を出す堂々とした建物である。藩主専用の上段の間を持つ書院
  造りは、高知県山間部に残る唯一の遺構として価値あるものといえる。
   10畳の上段の間には床と付書院があり、桟の大きい格天井(こうてんじょう)が見られる。つづいて次の間、二の間、鞘
   (さや)
の間、大広間などがあり、当時の本陣としての屋敷構えが残されている。
   周囲の環境もよく整備され、四季折々の景観も楽しめる。