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開   成   門



   かいせいもん



   高知県保護有形文化財 (建造物)  指定年月日 昭和32年10月22日



   高知県高知市城北町  ・  高知県
         


   土佐藩が殖産興業の富国強兵の目的で、慶応2年(1866)2月に創設した開成館の表門として建築されたもので
  ある。
   開成館は、産業経済の近代化のための中枢機関にするとともに医局や釈局を置いて西洋医学に研究や洋書の
  研究翻訳をした。 これらの運営の中心人物は、大政奉還などで活躍した後藤象二郎などであった。
   旧開成館が、昭和44年(1969)に高知小津高等学校内に移されたのを機会に、門もその表門として移築して現在
  に至っている。
   門全体の姿形は釣り合いがよく、柱、桁、梁等の部材の木割りは雄大で、特に板蟇股(いたかえるまた)、箕束(みのづか)
  の形式手法は江戸中期以前に遡るものといえよう。