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神 峯 神 社 本 殿



   こうのみねじんじゃほんでん



   高知県保護有形文化財 (建造物)         指定年月日 : 昭和30年 8月19日



   高知県安芸郡安田町唐浜 (とうのはま)   ・  神峯神社 (こうのみねじんじゃ)
         


   建物は南向きで、桁行3間、梁間5間で1間の向拝(こうはい)が付く大きな建物である。
   屋根はこけら葺きで棟は瓦棟に鬼瓦を付け、向拝棟は箱棟銅板(はこむねどうばん)としている。入母屋(いりもや)屋根
  正面に軒唐破風(のきからはふ)と入母屋屋根が取り付けられ、複雑ながら美しい曲線を見せている。
   内部は拝殿にあたる外陣と、幣殿(へいでん)・本殿に相当する内陣に区画され、内陣中央後方に神座をそなえて
  いる。
   本殿の再建は享保3年(1706)と伝えられているが、構造手法は江戸末期の特徴を示している。神社建築として
  安定した形で、軒下の各種彫刻の彫法は堅実で、その規模と意匠は再建当時の姿を伝えるものとして優れた建築
  といえる。
   四国霊場八十八ヶ所第二十七番札所である神峯寺の約400m奥に位置する。



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