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長  曾  我  部  地  検  帳


 
   ちょうそかべ ちけんちょう

 

   重要文化財 (美術工芸品 −古文書−       指定年月日 : 昭和46年 6月22日
                                   昭和32年10月22日高知県保護有形文化財(古文書)



   高知県高知市追手筋 高知県立高知城歴史博物館  ・  高知県
         


   現在、所務帳や山内藩政初期地検帳を含む全368冊を一括して長宗我部地検帳と称するが、厳密には天正15年
  (1587)に始まる長宗我部氏の天正全領地検および文禄・慶長期の局地的(塩田・上地)検地の成果を記す帳簿を
  意味する。
   太閤検地の一環として作成されたが、長宗我部期のみならず山内藩政期においても領国支配の基礎台帳として
  の効力を保持した。
   伝来の正当性(元山内家蔵)、原本を主とする土佐一国全体に及ぶ残存度、中世から近世に至る過渡期状況の
  詳記など、本帳は、日本の土地制度研究史上に希有の価値を有するものと評価される。
   元禄年中に虫食いの甚だしい物は新本に替えられ、現在に至る。保存状況は極めて良好である。

   ※ 名称の「長曾我部地検帳」は、重要文化財指定書による。