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銅        剣



   どうけん



    重要文化財 (美術工芸品 −考古資料−     指定年月日 : 平成12年 6月27日
                                   平成 6年 5月20日高知県保護有形文化財(考古資料)



   高知県南国市岡豊町八幡 高知県立歴史民俗資料館  ・  香南市野市町兎田(うさいだ)  兎田八幡宮



   『南路志』にも「唐金(からがね)の剣」として江戸時代から社宝であったことが記されている。
   ただ、この銅剣は昭和34年(1959)の神社の大火で鋒(きっさき)の部分が焼失していて、現長は23cmであるが、本来
  は32.7cmだったと推定される。
   しかも銅剣の作りから、わが国で鋳造した細形銅剣、または中細(なかほそ)銅剣  式である。
   なお、銅剣の元部右側の両面に突画(とつが)で動物を描いている。 一方には、「シカ・シカ・サギ・サギ(下半身)」、
  反対側には、「サギ・カエル・カマキリ」を描いている。
   このシルエット風の突画から本銅剣は弥生時代前期末〜中期初頭に製作されたと考えてよい。