みかみはちまんぐうのてつつりとうろう

 

　　　高知県保護有形文化財 （美術工芸品　−工芸品− ）　　　　　指定年月日 ： 平成 ７年 ５月１９日



　　　高知県南国市岡豊町八幡　高知県立歴史民俗資料館　　・　　吾川郡いの町鹿敷　三上八幡宮
　　　　　　　　　


　　　鉄釣灯籠（は、鉄板を組み合わせた六角形をなす。
　　　火袋（ひぶくろ）は上半部に連子透（れんじす）かし、下半部に桝（ます）（3個）、横遠菱（よことおびし）、滕（ちぎり）（織機の道具）
　　文の透かしがある。　扉の透かしは変化をつけ、上部に丸二二引両（まるににびきりょう）の紋（2個）、中段に横遠菱、
　　下段に滕の透かしが存する。
　　　笠は2段になり、上下の笠の柱は六角形の鉄板である。　笠上の宝珠（ほうじゅ）・釣環（つりかん）は欠損する。　台も
　　六角形、角に6本の脚がある。　高さ21cmである。
　　　扉に刻銘があり、6行に刻する。　室町時代中期の寛正6年(1465)の紀年銘がある。
　　　　　「大日本国土州阿河郡鹿敷村／聖八幡菩薩御宝前燈籠也／右諸願成就皆令満足故
　　　　　　／大旦那惟宗朝臣親康司鍛冶大工／八木勘觧由／寛正六年乙酉九月吉日」
　　　本県では唯一の残った鉄釣燈籠で、本県最古のものである。