戻る

 

 
鰐       口


 
   わにぐち

 

   高知県保護有形文化財 (美術工芸品 −工芸品− )     指定年月日 : 昭和62年 4月17日



   高知県吾川郡いの町長沢 いの町立本川新郷土館  ・  いの町越裏門(えりもん)  越裏門部落
         


   鰐口は小形で左右の目を入れて、径14.8cm、撞座(つきざ)と銘帯(めいたい)に分かれている。
   銘は、両面の撞座・銘帯に細い文字が鐫刻(せんこく)される。
   表には、「カ(地蔵の種子)/大日本国土州タカヲコリノホ河/懸ワニ口福蔵寺エルモノ大旦那/福嶋季クマ/
  タカ寿/妙政」、裏には、「大旦那村所八十八カ所/右志願者/ 文明三天/三月一日/妙政(種子?)(種子?)
  (種子?)」とある。
   この銘から、鰐口は土佐国高岡郡本河(ほんがわ)越裏門(えりもん)にある地蔵堂の前身福蔵寺(ふくぞうじ)のものであ
  る。 さらに、福蔵寺に関係ある僧妙政(みょうせい)、越裏門の名主(みょうしゅ)福嶋季クマ・タカ寿と村にある88ヵ所の
  信者の援助で天文3年(1534)に寄進された事を刻している。 また、この時点で88ヵ所巡礼が存したことも裏付ける
  資料である。