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真  静  寺  文  書


 
   しんじょうじぶんしょ

 

   高知県保護有形文化財 (美術工芸品 −古文書− )     指定年月日 : 平成 6年 5月20日



   高知県四万十市有岡 真静寺(しんじょうじ)   ・  真静寺
         


   四万十市の市街から国道56号を西に宿毛市方面に行くと、市境手前500m程の所に有岡集落があり、真静寺は
  国道の北側にある小高い丘の上にある。
   鎌倉時代末期の元享元年(1321)に創建されたと伝えられ、土佐における法華道場(日蓮宗)の最初の古刹(こさつ)
  である。
   天文年間(1532〜1555)に中村に居城し幡多郡一円を支配した一条氏から寺領が認められた。天正年間(1573〜
  1592)には、長宗我部元親に寺領は一旦没収されたが後に返還されている。
   この寺には、以上のことを証拠づける一条房基坪付状(1通)、長宗我部元親書状(3通)の他に石谷摂津入道書
  状(1通)、お合の方書状(1通)が伝えられ、それぞれ土佐の中世史史料としての価値が高い。