にちれんしょうにんしんひつおよびしんひつかたぎ 高知県保護有形文化財 (美術工芸品 −書跡− ) 指定年月日 : 平成 6年 5月20日 高知県高知市筆山町(ひつざんちょう) 要法寺 ・ 要法寺 要法寺には日蓮聖人(1222〜1282)真筆の『曼荼羅(まんだら)本尊』 『御輿振御書(みこしぶりごしょ)』 断片、それに日蓮 の真筆を形木(版木(はんぎ)ですったもの)にした『上野郷主等(うえのごうすなど)御返事』 『日新上日開眼(にっしんしょうにん かいげん)曼荼羅本尊』 がある。 『曼荼羅本尊』 は日蓮の宗教的世界の表現であり、信者の礼拝の対象であり、弘安4年(1281)の筆で山内一豊の 寄進のものである。 『御輿振御書』 は日蓮の消息で弟子に送ったもの、『上野郷主等御返事』 は日蓮が上野郷主等の信仰を讃(たた) えた消息で、形木ながら全国に2点のみ発見のものである。 『日新上人開眼曼荼羅本尊』 は、見延山(みのぶさん)17世日新の開眼にあたり、日蓮の曼荼羅本尊の形木を近江 長浜の要法寺(開創寺の要法寺)に天正15年(1587)に与えたものである。