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大   般   若   経


 
   だいはんにゃきょう

 

   高知県保護有形文化財 (美術工芸品 −典籍− )     指定年月日 : 昭和44年 8月 8日



   高知県安芸郡安田町安田 安田八幡宮  ・  安田八幡宮
         


   安田八幡宮に伝来した古写経541帖は、第600巻の奥書によると、神亀4年(727)に書写されたものだが、文永10年
  (1273)の社殿炎上で焼亡したので、弘安元年(1278)に代わりの写経を施入したとある。
   現存の写経は、巻子本を折本に改装したもので、書風から推定するに奈良時代101帖、平安時代40帖、鎌倉時代
  381帖、室町時代1帖、江戸時代18帖である。現存する古写経として、高知県内では稀有のものである。
   また、折々に奥書に書き込まれた流行病や災害、秀吉の根来攻めや高知城下の火災などに関する社会状況や
  事件に関する情報は、断片的ながらも史料としての価値も高い。