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一   絃   琴



    いちげんきん



   高知県保護無形文化財                指定年月日 : 昭和44年 8月 8日



   高知県高知市小津町  ・  正曲一絃琴白鷺会



   長さ約110cm、幅約11cmの桐製の胴に、1本だけ絃を張った琴で、歌人荏原行平が須磨に左遷された折に作った
  という一絃の須磨琴に由るものといわれ、土佐には京都土佐藩邸在勤中の門田字平が家元師範役の真鍋豊平の
  教えを受けて帰ったことに始まる。
   琴そのものもさりながら、弾琴法も特別なもので、字平、その後島田勝子、その娘寿子、勝子の弟子秋沢久寿栄と
  伝えられた。
   秋沢は昭和25年奏法保存のため、一絃琴白鷺会を結成し、昭和30年文化庁「記録作成等の措置を講ずべき無形
  文化財」に選択され、昭和55年には稲垣積代も同様の記録選択された。
   右手の人さし指に芦管(ろかん)という爪をはめてはじき、左手の中指の芦管で胴に記された譜の上を押さえて演
  奏する。


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