とさのししおどり (たつがさこからじしおどり) 高知県保護無形民俗文化財 指定年月日 : 昭和44年 8月 8日 高知県幡多郡大月町竜ヶ迫 ・ 大月町郷土芸能伝承保存会 7月16日、竜ヶ迫天満宮夏祭りに旅所で奉納される。 竜ヶ迫は、愛媛県から移住開拓された土地で、明治25年愛媛県からの行商人が滞在中に青年たちに教えたに 始まるという。 鍋蓋を獅子頭に代用して練習し、夏祭りにはやっと届いた獅子頭で奉納したと伝えている。 唐獅子の呼称も 愛媛県宇和地方の呼称によるものである。 獅子のほか大太鼓、小太鼓、昭和20年ごろから笛と鉦(シンバル)とが加えられている。 テガイ子が伏している 獅子を次第に起こし狂わせる演出をみせることは、他の獅子舞と大差はないが、特色とすべきことは、テガイ子が 大太鼓打ちを兼ねていることである。 大太鼓打ちが獅子をてがいに踊り進み操り、太鼓座に戻り、太鼓で獅子を 鎮める。 曲打ちも高度で見事である。