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棒       踊



   ぼうおどり



   高知県保護無形民俗文化財             指定年月日 : 昭和38年 7月 5日



   高知県香南市香我美町山北 浅上王子宮  ・  山北棒踊保存会



   11月18日、浅上王子宮秋祭りの神幸が旅所から帰ると、その境内で奉納される。
   5代藩主豊房家老山内規重が、山北に蟄居(ちっきょ)を命じられた時、家臣刈谷又右衛門が村の若者を集めて小栗
  正流棒術を教えて御覧に供したことに始まるといい、規重の子豊敷が8代藩主となるに及んで、祭礼に山内家三ツ
  柏紋を許されるほどになる。
   棒踊りは、棒術と称した方がふさわしく、本棒と小棒(個棒・子棒)とからなる。
   本棒は、20人の集団演技で、10人ずつ左右に分かれ対峙し交戦し、その棒の織りなす構図が見事である。
   小棒は、2人1組で演じられるもので、カワキリ、ヒシ、ツキ、ハナ、トビの5通りの技がある。
   余興として、軽業芸の車返し、酒漢のさまを演じるヨータンボーは、ユーモラスなものである。