すくもかいづか 国指定 史跡 指定年月日 : 昭和32年 7月27日 高知県宿毛市貝塚 ・ 宿毛市 宿毛市街地の西方、願成寺山(がんじょうじやま)の山麓にある小高い台地上にある。 その存在は古くから知られ、『長宗我部地検帳』には、「カイツカ拾代」とある。 この貝塚を縄文時代のものとして世に紹介したのは、寺石正路(まさみち)で、明治24年(1891)のことである。 貝塚の発掘は、昭和24年(1949)と昭和60〜61年(1985〜1986)の2回、高知県教育委員会の手で試みられた。 貝塚は、東貝塚と西貝塚からなり、うち西貝塚は公有化・史跡公園化が実現している。 なお、両貝塚は同期の遺物が出土し、貝層下の粘質土層からは縄文中期初頭の縄文土器が出土し、貝層から は縄文後期の縄文土器や、それに伴う石器類が出土するが、特に主体の土器は縄文後期前半の宿毛式土器が 多く出土し、人骨も出土する。