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赤     鬼     山



   あかぎやま



   高知県史跡                       指定年月日 : 昭和25年 2月 7日



   高知県高知市朝倉  ・  朝倉神社
         


   JR朝倉駅から西北方300mに、山の高さ約100mの美しい形をした小山丘がある。
   この山は赤鬼山であって、古くから朝倉神社の御神体として祀られたものである。
   現在も朝倉神社の背後にこの山があり、優しい円錐形の山容をみせている。 このような円錐形の山丘は、古代
  人によって神の籠(こ)もる山として神奈備(かむなび)と称されていた。 特に、奈良県桜井市の三輪山は赤鬼山をひと
  まわり大きくした神奈備(神体山)で、山麓にある大神(おおみわ)神社拝殿東方から山頂にかけて古墳時代から平安
  時代にかけての祭祀(さいし)遺物が発見されている。 ただ、赤鬼山はいまだ祭祀遺物は検出されていない。
   赤鬼山は史跡として保護されたため、美しい自然林を形成しているのは注目してよい。