戻る

 

 
宝 鏡 寺 ( 香 宗 我 部 菩 提 寺 ) 跡



   ほうきょうじ(こうそがべぼだいじ)あと



    高知県史跡          指定年月日 : 昭和52年 3月29日



   高知県香南市野市町土居  ・  香南市
         


   香宗川右岸の平野にある香宗我部氏菩提寺の遺跡である。
   香宗我部氏は、鎌倉時代の地頭から出発して戦国時代には有力国人となり、この地方一帯に勢力を有した一族
  で、菩提寺跡の北北西約500mには、その居城跡がある。
   宝鏡寺は、戦国武将香宗我部親泰の開基になり、龍珠山と号した。
   親泰は、長宗我部国親の3男であり元親の弟で、香宗我部の家督を継ぎ、土佐一国に勢力を伸張する長宗我部
  氏と香宗我部氏との連合を形成した。 しかし、文禄朝鮮の役に出兵途次、長門の国で病死した。 親泰の長男、
  親氏は文禄の役において朝鮮で戦死した。
   寺跡の内の北部は墓地で、親泰、親氏や一族及び重臣の墓があり、親氏の墓碑銘には、文禄の役戦死の旨の
  刻銘が読み取れる。