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伊 尾 木 洞 の シ ダ 群 落



   いおきどうのしだぐんらく



    国指定 天然記念物     指定年月日 : 大正15年10月20日



   高知県安芸市伊尾木  ・  安芸市
         


   伊尾木洞は、安芸市の東部の国道沿いにあって、海岸段丘を小さな谷の流水が浸食して形成されたものである。
   入口から50mくらいまでは完全な洞門の形になっており、入口付近にはホウライシダが群生している。
   洞門を抜けると、谷の両側は崖になっており、適当な温度と湿度のもとに暖地性のシダ類が繁茂している。
   この群落で特に目立つ種は、シロヤマゼンマイやホウビシダで、そのほかにクリハラン、コモチシダ、ノコギリシダ、
  マツザカシダ、ハゴロモシダ、オオバノイノモトソウなどが生育している。
   伊尾木洞の付近には、暖地性のシダ類が多いが、このように1ヵ所に多くの種類が集まって群落を形成している
  場所はほかに見られない。