教育計画

校内研究計画

1 研究主題

  確かな学力を目指して
  ~わかる・考える・学びあう国語科の授業作り~

2 主題設定の理由

 本校では,「心豊かにたくましく,学び合う児童の育成」を学校目標とし,友達とともに主体的に学び合う授業実践を積み重ねてきた。
 平成17年度から3年間は,「学力向上フロンティア事業」(高知県)の指定を受け,平成20年度からはそれまでの研究を継続し,3年間の「確かな学力の育成に係わる実践的調査研究」(文部科学省)の指定を受け,算数科の授業改善を目指して実践的研究や,生活部と連携を図りながら児童の生活や児童理解についての研修に取り組み,基礎学力の定着と学力の向上を図ってきた。
 具体的な取り組みとしては,低・高学年ブロックごとに付けたい力を明確におさえたうえで,個々が自己テーマを設定し,学習の基盤となる学級経営と実践研究の関連をもって進めてきた。また,問題解決学習の学習過程の見直しを子どもの側から捉え直し,「主体的な学びになるための視点」として,「算数的表現力の育成」「関わり合いによる思考力の育成」「知的好奇心の喚起」の3点に焦点をあて,授業改善を進めてきた。
 平成19年度までは,児童の思いや考えを互いに認め合い,意欲的な活動を引き出し高めていく場を教師が意図的に設定し,授業の終末に向けて知的好奇心が高まるような授業づくりに取り組んできた。その中で,教師の意識の向上に伴い,児童の算数に対する楽しさの感得がみられるようになった。
 平成20年度からは,児童の学習意欲は授業の中でこそ生まれ育まれるものであり,確かな学力の基礎となるものであるという認識により,研究はさらに具体的なものとなった。その成果は,実態把握のデータや授業力の向上という点において顕著に表れてきている。
 研究指定の最終年度である22年度には,「発見!感動!学び合い!」というテーマを設定して取り組んだ。学習意欲は児童の発見感に依存し,感動して得た知識は真の知識として身に付き,得た知識は学級全体に共有される「知の公共性」ということを明確な視点としてもち,日々授業に向かった。
 この結果として,平成19年度から始まった「全国学力・学習状況調査」では,算数科においては,ほぼ毎年,全国平均を上回ることができるようになっており,本校の学力全体の向上につながっている。
 一方、国語科を分析,考察した結果,「話すこと・聞くこと」「読解力」に課題がみられ,系統的に力を付けていく必要性が見出された。そこで,講師招聘研修(本校の課題に即した模擬授業や講話)を4年間継続して行い,国語科授業改善の在り方を実践的に学んできた。徐々に教師の意識も高まり、改善の様相が見られるようになってきた。また,朝の読書10分間、国語タイム10分間(視写,言葉,漢字やローマ字,調べ学習)を週程表に,「ことばのきまり」を活用した時間を時間割に位置付け,実践していく中で,具体的な内容や手立てについても共通理解を図りながら取り組んできた。さらに,国語力を総合的に付ける学校図書館についても,学校全体で改善し,学校図書館利用の指導の在り方についての見直しを図り,豊かな教科指導を目指した取り組みが行われている。平成22年度は,図書委員会の活動と関連付けた辞書引きの取り組みが行われ,国語タイムの内容の一つとして位置付けている調べ学習の成果とも言える意欲的な児童の姿が見られた。
 以上の研究経過と現在の課題をふまえて,昨年度より算数科から国語科に研究対象の中心となる教科を移して研究を進め,課題の克服に努めている。
 具体的には,次のような観点から国語科の授業改善を行ってきた。

・ブロックごとの付けたい力の明確化
・研究主題達成のための自己テーマの学級経営への位置付け
・主体的な学びになるための視点の設定
・年間講師招聘による研修
・各種調査アンケートによる分析,検証,活用
・「要点,要約,要旨が書ける子どもの育成をめざして」の設定

 低・中・高ブロックごとに付けたい力を明確におさえたうえで,実践研究を進めるようにしてきた。また,より具体的な学力として全国学力・学習状況調査の分析,考察を踏まえて,小学校6年間を見通した「要点・要約・要旨が書ける」学力の積み上げに焦点をあて,授業改善を進めてきた。
 その結果,要点,要約,要旨を,書く具体的な方法に向けて研究が進むようになってきている。

(2) 授業改善

① 実態把握より
 授業改善が行えるように,個と集団の両面から的確に実態を把握し,分析,検証,活用できるよう取り組んできた。
 具体的には,「国語すいすいアンケート」(学期ごとに学習意欲を把握する)や「高知県版単元テスト」を実施し,「到達度把握検査」「全国学力・学習状況調査」と合わせて分析,検証,活用を行ってきた。学級や個別の実態,学習課題について共通理解を図り,次の授業改善への足がかりとしてきた。
 一方,全校の課題ととらえられた事柄については,週時程表に位置付けて全校一斉に取り組むことや,日々の算数科や国語科の授業の補充の時間を「チャレンジタイム」として設定してきた。また,教職員全員で,放課後の加力体制を組むことで,実態把握したことを生かす時間と場の保障ができるようにしている。しかし,さらに,その内容や学習形態については創意工夫をし,児童の学習意欲を高め,学力の向上につなげていかなければならない。

② 国語科の授業改善
 授業改善は,児童の学びの「質」を高めるための,第一義的な教育実践の目的である。このため,児童の学びの「質」を高め,主体的な学びを実現させるために,本校独自で開発した「主体的な学びになるための視点」を授業研究に位置づけ,事前・事後の学習を構想・反省・検証することで,研究主題の達成が図られたかという振り返りができるように工夫してきた。
 具体的には,授業研究する教材を「説明文」とし,「読むこと」「書くこと」の各領域において授業改善の実践的な在り方を研究し,研究主題の達成を目指した。低・中・高ブロックごとに付けたい力を明確におさえ,説明文の読みの観点を確認する中で,系統的な指導を考え,講師招聘による実践的な授業研修を行い,授業改善の在り方を学んできた。また,全国学力学習状況調査や到達度把握検査の分析による児童の学習状況の実態を把握することで,個々がより具体的な目標を持つ必要性を感じ,「要点・要約・要旨が書ける子どもの育成を目指して」という学年ごとのという到達目標を設定し,学年終了時の児童の姿をイメージして授業実践に取り組んだ。

③ 授業改善の力点
 ◎基礎基本の力の定着
 ◎一人ひとりが生き生きと活動する思考力・判断力・表現力の育成
 ◎子どもの学びを育むための評価

(4) 研究の構想図
  (略)

(5) 授業研究の内容と方法
 ① 研究内容
  ◇授業研究(言語活動の充実)
   ○知識・技能を活用した表現力の育成
   ○関わり合いによる思考力・判断力の育成
   ○知的好奇心の喚起による新たな表現意欲の向上

  ◇主体的な学びになるための視点の活用
   ○知識・技能を活用した表現力の育成
   ○関わり合いによる思考力の育成
   ○知的好奇心の喚起

  ◇ブロックごとのつけたい力の明確化
   ○国語科:低・中・高ブロック

  ◇調査.アンケート,テストの活用
   ○全国学力・学習状況調査(6年:国、算)及び到達度把握調査(2年~6年:国、算)
  高知県学力定着度調査(4年:国、算 5年:国,算,理)の分析と活用
   ○高知県版単元テスト(1年~6年:算)の考察と活用
   ○国語すいすいアンケート(児童振り返りカード)による学習意欲の実態把握と活用
   ○国語すいすいテスト

  ◇授業改善
   ○国語科 
    ・言語活動の充実を図る授業(説明文「読むこと」「書くこと」領域)
    ・説明文の読みの観点の明確化(低・中・高)
    ・要点 要約 要旨が書ける子どもの育成を目指して(学年ごとの到達目標)

  ◇家庭学習
     家庭学習について,生活部と学習部の連携による取組
       生活部:生活カードによる家庭学習時間の把握
       学習部:「家庭学習の進め方」(低・中・高)の作成

  ② 研究方法
   ア 授業研究
    ○国語科  
     ・指導案作成
     ・全校研(国語5) ※道徳1,外国語活動1
   イ 週程表に位置付けた取組
    ○朝の読書(月、水、木、金) 8:15~8:25
○国語タイムの内容(視写、漢字やローマ字,調べ学習)
                     8:25~8:35
      月 調べ学習(辞典,図鑑の活用)
      水 視写4
      木 読み聞かせ(1年~4年) ローマ字(5,6年)
      金 漢字

○計算タイム
     ・計算練習(月,火、木,金) 13:50~14:00
・「パワー・アップタイム」を設定し,主に「ことばのきまり」の学習を行う。
     ・「チャレンジタイム」にて,主に「単元テスト」を行う。
   ウ 実態把握とその活用
     (前掲)
   エ 家庭学習
     (前掲)


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