学校経営方針

平成28年度の高知追手前高等学校経営方針について

 (吾北分校)

 

1 教育方針

 日本国憲法・教育基本法に基づいて人類永遠の理想である平和文化国家の建設に貢献し地域の民主社会の発展と豊かな文化の創造に寄与することのできるような有為な人間形成に努める

 

2 学校の教育重点目標

  家庭・地域等との緊密な連携を図りながら、次の目標達成に努める

 (1) 人間尊重の精神の育成

 (2) 学力・体力の向上

 (3) 自主性・積極性の涵養

 (4) 秩序ある生活の確立

 (5) 環境の美化(環境保護の精神を養成)

 

3 学校経営方針

(1)  高等学校再編振興計画を見据え、28年度以降の入学生20名以上を確保する  

  ・ 新たな高等学校再編振興計画でも統廃合の対象校となり、入学者が20名に満たない年が2年連続すれば募集停止(2年後に廃校)となる

  ・ 学校の特色化(進路保障、地域交流、一人ひとりの生徒に寄り添う指導など)を図り、生徒数を確保することで存続し続ける

(2)  学力・体力の向上と進路実現

 ① 授業第一主義(あたり前のことをあたり前にする、そして一流にする)

  ・ 授業の質を上げ、生徒一人ひとりにきめ細やかな指導を行う

 ② 基礎的な知識・技能の定着

  ・ 家庭学習時間を確保し予習、授業、復習のサイクルを確立する

  ・ 放課後や長期休業中に補習授業を実施する(学習支援員の活用、インターネット学習教材の活用)

 ③ 生徒の思考力・判断力・表現力などの能力を高める

  ・ 探究的・活動的な授業を展開するため、校内研修(高等学校課「教師力アップ事業」などを活用し外部講師を招聘)の充実を図るとともに、校外研修への積極的な参加を行う。これらを通して教員の教科指導力や進路指導力を高める

  ・  農業コースでの実習授業等の教育効果を広げる

 

 ④ 学校図書館を活用する

  ・  読書活動の啓発、推進に努める

 ⑤ 主体的に学習に取り組む態度 

  ・ 総合的な学習の時間やLHRを活用してキャリア教育(地域交流、職業体験、防災教育など)を充実させ、人の役に立ち、周囲の人々をも幸福にしようとする「志」を育む

  ・  「志」の実現に向けて、主体的に学び、行動しようとする態度を育む

  ・  県教委のキャリアデザイン事業(大学や企業等との連携協働)を活用する

 ⑥ 卒業生の進路を100%保障する教育活動を継続する

  ・ 幅広い進路希望に応えるため、就職指導の充実を図るとともに、大学進学希望者や公務員希望者に対する補習体制を構築する。本校との連携も図る

 ⑦ 遠隔教育における学校体制の構築と生徒の能動的な学習を支援する汎用的な学習指導方法の研究(文部科学省研究指定事業H27~29)

  ・ 一部の科目や総合的な学習の時間などにおいて、教育ネット、情報機器を使って、本校(配信)と分校(受信)で同時に授業等を展開する(遠隔教育)研究に取り組む

  ・  2年目は、化学基礎(2年生)と数学探究(3年生)ともに2単位を通年で実施する

  ・  配信側には生徒はおらず、本校の教員は受信側の生徒に対してのみ教育ネットを活用した授業を行う

  ・  学校行事などの関係で、授業ができない場合は、受信側のサポート教員が授業を行う

  ・  今年度は、本校の教員と分校のサポート教員で協力して授業を進め、評価も行うが、単位認定は、分校の教員が行う

 

(3) 人間尊重の精神の育成と秩序ある生活の確立

 ①  生徒の命と尊厳を守る

  ・  教職員は、厳しさの中にも人間味あふれる温かい指導を展開する

 ②  道徳教育、人権教育を充実させる

 ③  学校行事や部活動を充実させ、協調性や責任感、連帯感を育成する

  ・ 生徒1人が何役もこなし、地域の方々の協力も得て、大きな学校に負けない学校行事

を行う

  ・ 部活動では、少人数ではあるが効果的な練習を行うことで、精神力や集中力を養うと

ともに、人間関係の構築や友達を思いやる心を育成する。吾北中学校との連携も図る

 ④  保護者とも協力しながら、基本的な生活習慣を確立させる

 ⑤  服装、挨拶、清掃などの指導を通して規範意識を育てる

 ⑥ 吾北分校いじめ防止基本方針を策定し基本認識を共有する

  ・ 生徒が安心して学校生活を送り、自他ともに大切にできるよう、いじめを抑止し人権を守る土壌を育む

 ⑦ 生徒へのサポート体制を確立する

  ・ 学校生活の中で支援が必要な生徒への体制づくりや教職員の情報共有に努める

 

(4) 社会性(シチズンリテラシー)の涵養

  ・ 「私たちが拓く日本の未来」(総務省、文部科学省)に沿って、3年間の指導計画を策定し、生徒の政治的教養を育む(公職選挙法等の改正に伴い18歳以上の生徒に選挙権)

  ・  校内での選挙活動や政治的活動の制限や禁止、休日等の校外での活動のあり方について、生徒や保護者に周知する

 

(5) 保護者や地域から信頼され、支持される学校づくり

 ①  保護者や地域、中学校への情報発信

  ・  学校説明会や学校案内、学校便り、ホームページの充実など学校からの情報発信に

よって、また、直接交流することで保護者や地域、中学校から理解を得る

 ②  チーム吾北

  ・ 学校の教育目標を達成するため生徒や保護者、教職員の目指す方向が同じになるよう

努力をする。生徒、保護者、教職員が連帯感や帰属意識を持てるような学校とする

  ・ 活力ある吾北分校をつくる会を充実し、いただいた意見を具現化する

4 服務規律の確立

  公務員の倫理基準は遵守があたり前、教職員として身を立てる我々にとってはそこがスタートラインである