校内研究の取組
研究主題

学び合い思考力を高める授業づくり

〜言語活動を重視した算数科の学習を通して〜

主題設定の理由

本校は昨年度から,算数科において,算数用語や図や表,式などの算数的な表現を用いて学び合う言語活動を重視した取組をすることにより,児童の学力を向上させ,論理的な思考力や表現力を身に付けられる授業づくりに取り組んできた

昨年度は,授業スタンダードを各学年で導入し,問題解決型の学習展開が児童にも分かるように取り組み,授業のゴールイメージをもって学習に取り組んできた。その授業の展開の中で,自力解決の場面では自分の考えを算数用語や算数的な表現を用いてノートに書くようにした。児童は,吹き出しや記号を用いたり,式や文章で表したりして,自分なりの方法で考えたことをノートに書く力がつきつつある。また,学び合いの場面を意図的に設定し,自分のノートに書いたことをもとにして,友達に分かりやすく説明する活動を重視した。その場面では,自分のノートを指し示しながら説明したり,友達から学んだことをノートに書き残し,思考・表現の幅を広げようとしたりする児童の姿も見られた。しかし,自力解決ができずに教えてくれるのを待つ児童や,聞くだけにとどまり思考を深めるまでには至っていない姿も多く見られた。

今年度は,昨年度の成果と課題を生かし,算数用語や算数的な表現を意図的に用いて,分かりやすく表現するとともに,学び合うことによって思考が深まるような手立てを講じ,思考力が高まる言語活動の充実を図ろうと考えた。

研究するにあたって,一つ目に昨年度確立した授業スタンダードを充実させる取組を重点的に行う。具体例としては,ノート指導と評価,板書計画を関連付けて学習を展開し,算数用語や算数的な表現を意図的に用いて,分かりやすく表現することができるように授業を改善していく。また,授業スタンダードの流れに,ペアやグループで話し合う場面を意図的に加え,学び合いの充実を図る。

二つ目には考えたことを表現するための礎となる算数用語や算数的な表現の指導に関する取組を充実させる。これまでに学習した算数用語や表現などの既習事項を掲示するなどして,児童自身が意識的に用語や表現を使える環境をつくっていく。また,ノート指導の一環として,優れたノート作りができる児童を評価するノートコンテストを実施し,それらの児童のノートをモデルとして,ノートにまとめたり表現したりする力を向上させるための取組を行う。

三つ目に,上記の取組の評価活動の充実を図り,取組のチェック機能を向上させる。授業の評価基準を精査し,C評価児童をB評価へ,B評価児童をA評価へ向上させる手立てを考える指針とする。また,算数アンケートや児童による授業評価の分析から,授業者自身が自らの実践を振り返ることで,目指す児童像の達成を果たす。

このような実践に取り組むことによって,児童は様々な場面で出合う問題に対して問題解決の能力が高まり,自己と他者をかかわらせながらコミュニケーションを構築する21世紀型の能力である「思考力」や「実践力」へとつながるものと考えた。

そこで,研究主題を「学び合い思考力を高める授業づくり〜言語活動を重視した算数科の学習を通して〜」と設定することにした。


     

授業研究  研究構想図