有料のサイトを利用したおぼえもないのに、サイトの利用料金を電子メールや封書・はがきなどで突然請求されるといった、まったく身に覚えのない請求を「架空請求」といいます。
請求の内容を見てみると、「自宅に回収に行く」とか「ブラックリストに載せる」とか受け取った人が不安になるようなことを書いているため、「支払わなければ大変なことになるのでは?」と思ってしまいがちです。
「もしかして・・・」といった利用者のあいまいな記憶につけこんだり、不安をあおったりして振り込ませようとする詐欺的行為ですので、支払ってはいけません。
一度支払ってしまうと【カモリスト】に載ってしまうため、いくつもの業者から請求を受けるようになり、大変なことになります。
また、延滞金についても、消費者契約法で年利14.6%を超える部分は無効であると定められているため、法外な金額を請求しているところからみても、この請求メールが不当なものであることがわかります。
悪質な業者は、単語を組み合わせることによってメールアドレスを作りだし、それを大量に送信しています。決してメールアドレスを「知っている」わけではありません。
ただし、【メルマガ】や【広告メール】を装った偽物のメールを送りつけて、情報を集めようとするものもあります。
「メルマガ配信を希望されない場合は連絡してください」とか「カラメールを送ってください」などと記載されている場合に、素直にメールを送ってしまうと、『このメールアドレスは実際に使っています。』と相手業者に知らせてしまうことになり、あなたのアドレスが売買されてしまいます。
すると、いろいろな悪質業者からの広告メールや架空請求のメールが届くようになりかねません。
送信元や送信内容に覚えのないメールや架空請求のメールが届いたときは、メールでの返信を避け、記載されているWebサイトへアクセスしないことが大切です。
また、問合せ先の電話番号のみを記載しているものもありますが、連絡をしてしまうと電話での請求を受けることになってしまいますので、返答してはいけません。
不安なときは、消費生活センターに相談しましょう。
悪質なものについては警察に連絡するとよいでしょう。
メールアドレスを決めるときは、自分の名前や辞書などにある単純な単語にしないことが被害に合わない第一歩です。無意味な文字列や記号を混ぜるとよいでしょう。