学校・地域・生徒の概要

吉良川中学校は高知県東部の室戸市の中でも西寄りにあります。

吉良川町の中心部には東の川と西の川の2本の川が流れており、西の川の河口から約500m上流の西岸に校舎はあります。

すぐ近くには高知県で初めて、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された「吉良川の町並み」があります。→詳しくはこちらから

(室戸市は世界ジオパークに認定された室戸ジオパークがありますが、吉良川地区はジオパークセンターから遠い西寄りにあるためか、ジオパークというより「吉良川の町並み」のほうがしっくりときます。)

校区の東には「枇杷の里・黒耳(くろみ)」があり、黒耳地区の枇杷はハウスではなくて路地ものですから、4月から5月にかけては海岸段丘になっている斜面が真っ黄色(ビワ色)に染まるほどの光景が広がります。

西は施設園芸が盛んな「西瓜(スイカ)の西山台地」があり、水晶文旦や茄子、ピーマン、サツマイモの生産も盛んな地域です。
この台地は江戸時代には「土佐の隠し田」と言われていたそうです。ちなみに何故「土佐の隠し田」と言われたかというと、海岸段丘の上にこれほどの平野が広がっていることがこの地域の人以外にはわからず、年貢を納める基準の石高に入れてなかったためだそうです。(ここから見おろす太平洋の眺めは最高です。)

北側は西の川と東の川を上流に遡ったところに日南(ひなた)・川長(かわたけ)地区があります。

吉良川は古くから林業や木炭業で栄えた町で、当時の隆盛ぶりは土佐漆喰と水切り瓦で知られる町並みの建造物に面影を残しています。近年は、国の重要建造物群保存地区の指定を受けて以来、その町並みは、御田(おんだ)八幡宮の祭りとともにマスコミを通じてよく知られており、キラメッセ室戸の展示館・鯨館や地場産品・楽市とともに多くの観光客を受け入れています。土佐備長炭で有名な窯も吉良川地区には30基ほどあります。

また、漁業では、東に傍士港、西に立石港があり、主に沿岸漁業を行い、新鮮な海産物の販売も営んでいます。

本校は、半世紀を超える長い歴史がありますが、昨今の少子化の波には勝てず、ここ数年、生徒数は30名足らずで推移しています。
生徒は素直で、明るく、心優しい、素朴な面を持つ生徒が多くいます。
部活動は全員入部制で、男子は野球と卓球、女子はバスケットボールと卓球のいずれかに所属して活動しています。陸上大会や駅伝でも活躍しており、地域の熱い声援を受けながら、良い成績を残してきました。
生徒会活動は執行部を中心に、代表委員会、専門委員会がそれぞれの分野で活動し、本校教育の大きな推進力となっており、吉良川小学校との合同PTAや体育後援会などは、物心両面での大きな支えとなっていただいています。