タチバナについて

タチバナとは、「ニッポンタチバナ」といいます。
 和歌山県 ・山口県 ・四国 ・九州の海岸に近い山地にまれに自生する日本固有の常緑小高木で、高さは2〜4m、枝は密に生え、緑色で毛はなく、若い幹にはとげがはえています。葉はかたくて濃い緑色をし、つやがあります。葉の形はだ円状で長さ3〜6cm、先端は次第にとがり末端はかすかにへこみ、基部はするどい形をしています。
 土佐市北原の松尾山(標高271m)の東側の斜面には、タチバナの木が自生しています。
 今、確認されているだけでも183本あり、まだ見つかっていない木、小さい木を合わせると200本ぐらいになるそうです。
 冬は、タチバナが実をつけます。その実を小鳥が食べるそうです。小鳥は種ごと食べ、ふんといっしょに種が別の土地に運ばれ、芽を出すそうです。
 土佐市には、「土佐市のタチバナを守る会」があり、毎年、森の手入れをするなど、タチバナを守る活動をしているそうです。