窪川高等学校

学校長挨拶

◇校長挨拶(令和2年度)◇

                                  高知県立窪川高等学校長 田邊 法人

 

ようこそ高知県立窪川高等学校のホームページにお越しくださいました。

本校は本年度で創立78周年を迎えました。

 

 昭和17年に創立し、本年で78年目を迎えた本校は、美しい山々に囲まれ、近くには四万十川が流れる自然豊かな地域にあります。教育目標に「真理の探究」、「勤労の愛好」、「品性の涵養」を掲げ、現在は普通科のみを設置した全校生徒64名の小規模高校です。地域と共にある高校であり、地域の実態や保護者生徒の実情などを考慮して、2年次から「Ⅰ型:地域リーダー養成コース」と「Ⅱ型:進学コース」に分かれる教育課程を編成しています。地域行事にも積極的にかかわるとともに町内清掃活動を企画するなど地域貢献にも力を入れています。

  

地域とつながり、地域で活躍するリーダーを育てます。

 

 本校の特色は小規模校ならではの生徒へのきめ細やかな指導と、周辺の教育機関や地域との連携ができることなど機動力のよさを活かして、社会に貢献できる次代の人材を育成することです。人口減少や少子高齢化に悩む地方が活力を取り戻すことは、わが国の将来を左右する重大な問題の一つであり、私たちのこの地域でも例外ではありません。本校には生徒数の減少という大きな課題がありますが、これらのことは本校だけで解決できるものではなく、地域が一つになり、関係機関がつながり知恵を出し合っていくことが極めて重要です。地域の子どもは地域で育てること、地域文化を担い発展させられる人材の育成という本校に寄せられる地域からの期待に応えるよう、創立時から培ってきた本校の教育風土を継承し、新たな課題の解決に向けて積極的な取組をすすめます。

 

変化の激しい時代の中で、社会の一員として主体的にかかわることのできる「生きる力」を育みます。

 

 生徒が将来、社会の一員として自ら責任を果たしながら、周囲の人々と共に力を合わせて幸せに暮らし、自分の人生を豊かにしていけるよう「生きる力」を育みます。そのためには「学び」、「考え」、「行う」の基本を身に付けることが重要です。この基本を身に付け、学んだことが思考や行動に有意に結びつく多くの経験を高校時代にしておけば、将来、物事を深く知り、人や組織や社会のあり方を思い、正しく行動することにつながるはずです。高校時代には、自らが考え自発的な行動を促す機会が多くあります。その機会を上手く捉え、高校生の発達段階を適切に把握した教育活動を展開します。

 

本校の取組を知っていただき、充実した高校時代をつくりましょう。

 

 本校では2年次からコース制(2コース)をとっています。「地域リーダー養成コース」では農業、商業、家庭に関する実践的な授業を充実させ、「進学コース」では文系と理系に分かれて年間を通じて進学補習や個別指導を行います。また、同じ世代の高校生と積極的に触れあい、互いに切磋琢磨する機会を多く設けるために、情報ネットワークを活用した遠隔教育の研究、四国・関西の大学を訪問し大学生との交流などを盛んに行っています。さらに、地域との連携では、平成24年度から「夢・志」シンポジウムを開催しており、本校の取り組みや生徒の思いを発信するとともに、地域で頑張っている社会人の方々からのメッセージをいただく機会を設けています。

 将来、生徒のみなさんが社会で活躍するようになったとき、本校(母校)や地域を大切に思う人になってほしいと願っています。