室戸市教育委員会

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室戸市ウオッチング

掲載日:2014年07月15日

行当岬と西寺とヤッコソウ

 室戸市内には、三つの岬と一つの鼻がございます。西から「羽根岬」「行当岬」そして昔の指定ながら、日本八景の「室戸岬」と鼻程度に出っ張っている「鹿岡の鼻」の三つでございます。
 ただいま、みなさまごらんの行当岬の突端部分には、新村不動堂というほこらがございますが、その下の海岸には、かなりの広範囲にわたって、4・5千万年前のものと見られる「漣痕化石」(海底の土石流によって造られた波状の痕)がございます。
 また、そのすぐ東側には「硯ケ浦」というところがございます。その昔空海が「金剛頂寺」(西寺)を建立したとき、この硯ケ浦に立ち寄り、黒い石を拾って磨りあわせ、硯を造って日記をしたためたということです。 その後、天下の名石として知られるようになり、大阪では土佐の黒石とか衣滴石の名で珍重されたということでございます。
 「南路志」(近世土佐の歴史資料集 高知市民図書館刊)には硯・・・のいくつかの歌が記されているので、その一つを紹介しておきましょう。

  逢うことは 猶かたけれど 硯石 金剛しやうも 叶わざりけり

 なお、硯ケ浦は港や堤防工事で昔の面影をとどめていないが、ずしりと重い黒石を拾うことはできます。船内に、漣痕化石と、硯石の実物を陳列してありますので、どうかごらんになってください。

海岸段丘

ヤッコソウ

西寺

海岸段丘
海岸段丘

 さて皆様、目を上にあげてください。行当岬の山の形はごらんのように台状になっております。あれが「崎山台地」といわれる「海岸段丘」でございます。
 ここに室戸三山の一つ 通称西寺こと「龍頭山光明院金剛頂寺」がございます。薬師如来を本尊とする西寺(東寺こと最御崎寺に対して)は、空海が日本で最初に開いた寺ではないかといわれており、創建時には日本三大美林の一つの魚梁瀬の杉を取り寄せ、奈良から番匠数人を招いて建立したといわれております。
 秋も深まってまいりますと 境内には、その姿が「奴」に似ているところから「ヤッコソウ」と呼ばれる植物が、その可憐な姿を見せます。
 西寺のすぐ近くには、日本で最初につくられた「国立室戸少年自然の家」がありまして、特に夏場には県内外から多数の少年少女を迎えています。船上からも建物が見えておりますのでごらん下さい。
 さて、前方にかなり長い砂浜が見えておりますが、あれは元の奈良師海岸でございます。この浜には毎年5月から7月にかけて、赤海亀が産卵にやってまいります。一匹が数十個から、百七十個ほどの卵を産みますが、現在 地元の元小学校の孵化場で育てられ、海中に返されます。

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