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室戸の自然

掲載日:2014年07月18日

室戸の地層(2)

ビシャゴ岩周辺と月見浜

岩礁のうち黒っぽく見えるのが斑レイ岩、手前で白っぽいのが砂岩です。

ヤッコカンザシの生痕

ヤッコカンザシの生痕

左がハンレイ岩 右が砂岩

ビシャゴ岩

ビシャゴ岩

月見浜のスランプ

礫岩層

ハンレイ岩

岬から西の風景

岬の東

ビシャゴ岩周辺と月見浜
ビシャゴ岩周辺と月見浜

室戸市室戸岬 ビシャゴ岩周辺と月見浜 ハンレイ岩・ホルンフェルス・ヤッコカンザシ・スランプ構造
 室戸岬は侵食されにくい硬質の斑レイ岩の貫入岩体があることも岬としての地形の要因として考えられています。この斑レイ岩の長石部分の放射性年代測定では1800万年前(第三紀中新世前期)という結果が得られています。周囲の砂岩はこの斑レイ岩の熱でホルンフェルス化(熱変成)を受けています。斑レイ岩の岩体はビシャゴ岩-室戸岬灯台-慎太郎銅像-おおぐいばえの範囲です。付加体とされています。
 月見浜は大小のスランプがたくさんあり、ちぎれたり上下反転したりで地層がズタズタになっています。宍喰のタービダイトとは対照的です。このあたりでは珍しい礫岩もみられます。
 室戸の海岸段丘は新生代第四紀の氷河期〜間氷期の繰り返しと、地殻の変動がマッチして形成されたと言われています。高位段丘(300〜190m)・中位段丘(190〜50m)・低位段丘(50m〜)と大きく分類されています。詳しい年代はわかっていませんが、最終氷期10万年前ころにできたといわれています。空海の時代は御蔵洞(みくろど)の前まで海がきていたようです。
 環形動物のヤッコカンザシの個体は周囲にカルシウム主体のすみかをつくります。汀線を生活域にしているので、ヤッコカンザシの生活の跡から過去の海水準を知ることが出来ます。空海の「行水の池」の上にも大きなヤッコカンザシの生痕があります。
 現生のナマのヤッコカンザシが岩礁のカルシウム製住宅で暮らしています。次の南海地震が起こったときは海岸に出てヤッコカンザシを探してみましょう(津波がすんでから)。
●南海地震では室戸岬の隆起は1.2mでしたから地震の前はここの砂利の広場まで波が打ち寄せたのでしょう。岩礁のうち黒っぽく見えるのが斑レイ岩、手前で白っぽいのが砂岩です。
●ヤッコカンザシの生痕。丸い小さい穴がヤッコカンザシが住んでいた穴です。カルシウムを多く含むので、セメントのように見えます。
●同上。中央の丸い小さな穴(四個くらい並んだ白い円形、他の穴もそうです)がヤッコカンザシが住んでいた穴。分泌されたカルシウム成分に周辺の貝殻が取り込まれているのが見えます。ヤッコカンザシは汀線の岩礁に生息するので、その生息痕によってそのヤッコカンザシが生息していたころの海水準を推測することが出来ます。
●左がハンレイ岩 右が砂岩。砂岩層にマグマが貫入した境界線。砂岩層にマグマが貫入したときのマグマの熱で砂岩はホルンフェルス化(熱変成)しています。
●ビシャゴ岩はハンレイ岩体。左から順番に細粒〜粗粒に移り変わる。
●ビシャゴ岩のアップ。この岩にまつわる伝説については室戸市史などを参照ください。当時の女性は多分引き潮の時を選んでまたは船でビシャゴに渡ったのではないか、など考えながら参照するといいかも。
●月見浜のスランプ。周辺の地層はすべて複雑なスランプ構造をしている。
●室戸では珍しい礫岩層。月見浜西部の岩礁の中央上部の黒っぽくざらざらして見える部分。
●室戸の粗粒ハンレイ岩は見事なことで知られています。黒い模様(有色鉱物)は輝石類が主で、白い部分は長石です。中学教科書のハンレイ岩とは様子が違いますが成分比は立派なハンレイ岩です。ただ、黒御影石と違って庭石や墓石などに使用した例は聞きません。慎太郎の銅像のまわりには使用しています。
●岬から西の風景は世界になだたる見事な段丘地形。行当岬が見えます。
●岬の東は急峻な海食崖の地形。スカイラインの展望台から見る景色は西と東で対称的です。

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