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室戸の自然

掲載日:2014年07月18日

室戸の地層(3)

行当岬周辺

生痕化石(カニ類の匍行あと)

生痕化石(カニ類の匍行あと)

タービダイトの層理とほぼ直角に入り込んでいる砂岩

西山台地平山地区

四万十帯の基盤と堆積層

四万十帯の基盤と堆積層

羽根 登地区

有孔虫の産地

羽根中敷地の丸い礫

行当岬周辺
行当岬周辺

室戸市行当岬周辺 スランプ構造・層理・リップルマーク・生痕化石
 過去の海洋底の活発な活動を表すきれいな?スランプ構造が観察できる岩礁があります。
 また、海に近いスランプ構造が少ない岩礁には大きなカニ類の足跡の化石もあります。北へ回り込むときれいな層理を持った砂岩泥岩互層があり、砂岩の上面にははっきりしたリップルマークが見られる地点もあります。
 地質時代の地震でできた砂の噴出のあとも観察できます。
 海底の泥のなかや泥の表面で生活していた地質時代の生物の痕跡が見られます。太平洋プレートの動きにともなう地震などで発生した海底斜面の乱泥流が巣穴や這い跡にかぶさり流れ込んで砂岩層をつくり、生物の生活の跡がこの砂岩層の下面に残されました。
 化石を持ち帰るかたもおいでますので、採集しやすい化石からなくなっていくようです。今回はゴカイ類の巣穴痕は観察していませんが、この周辺にあります。
*スランプ構造 海溝付近の斜面に堆積したまだ柔らかい土砂が海底をすべり落ちるときにまくれたり切れたりした様子を残します。すべり落ちてきた地層なので、周囲の岩石との関連はありません。また教科書の「褶曲」とは成因的にもまったく関係がありません。
●海底に堆積したまだ柔らかい(まだ岩になっていない)地層が地震などで崩壊して海底を滑り落ちたときに、たいらだった層が写真のように折れ曲がってしまい岩石になりました。スランプ構造と呼ばれます。室戸沖の海洋底のはげしい変動をあらわしています、現在も続いているのですけれど。地殻・地層が圧力を受けて曲がる教科書の「褶曲」とは無関係な別の成因ですから「褶曲」とは言いません。
●タービダイト起源の整然とした砂岩泥岩互層です。砂岩は泥岩よりも侵食を受けにくいので砂岩層が出っ張っています。このあたりではスランプ構造がほとんどないきれいな層理が観察できます。
●地震のときに地層の弱い部分に、周辺の地層から吸い上げられた砂が入りました。地質時代の地震活動の記録です。タービダイトの層理とほぼ直角に入り込んでいる砂岩がそうです。あちこちにあります。
●宍喰の天然記念物よりもみごとなリップルマークが室戸の行当岬にあります。

室戸市西山台地平山地区 不整合
 レストランオハラの東の道(2つありますが小さな谷の東側の道)をクルマで10分くらい登ると、左手に赤土がむきだしになっているところがあります。基盤と堆積層との不整合です。上が堆積層、下が四万十層の基盤の砂岩です。基盤と上の赤土とは連続性が見られません。
 赤土に入っている礫は段丘ができる以前から(海岸の浜だったときから)そこにあるのでしょう。動けませんから。割ってみると表面から数mmが変色して(いわゆる”くさって”)います。段丘礫の特徴です。

室戸市羽根 登地区 登層摸式地と羽根中学校
 登地区のあたご山は「登層」と呼ばれる地層の模式地になっている。ここと同じ地層はほかには見られず、登独特なので登層と呼ばれている。貝類・有孔虫類・放散虫類・介形類・珪藻類・ナンノ化石などが豊富だそうです。300万年前と言われています。
 むかしむかし羽根の人が阿波の人に石灰の作り方を教わったという話しが伝わっていて、いまも有孔虫の殻を焼くセメント会社の煙が立ち登っています。
●セメント会社の裏山は有孔虫の産地。会社は有孔虫を材料にして良質のセメントを作っている。
●羽根中敷地の丸い礫は、多くが10万年以上前に海岸だったころの礫です。

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