室戸市教育委員会

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室戸の自然

掲載日:2014年07月18日

シオギク

 室戸ではごく普通に路傍で見られるが、全国的には高知県東部と徳島県南部だけに分布している珍しいキク。他のキクと交雑しやすい。室戸岬は全国で最大規模のシオギク分布地だったが、現在は岬のシオギクのほとんどが交雑によりシオギク固有の形質を失いつつある。
 室戸でも岬以外たとえば国道沿いや海岸、スカイラインなどでは純粋なシオギクが多数見られるので、シオギクがなくなることはないが、室戸岬は日本最大の分布地ではなくなりつつある。

アサガオ(合弁花類ヒルガオ科)

タンポポ(合弁花類キク科)

筒状花 舌状花

ノジギク(アシズリノジギク)

ノジギク(アシズリノジギク)

シオギク

室戸岬 ホテルニュー室戸から海岸へ出たところにあるシオギク群落

遊歩道から海側へはずれた群落はまだ立派な筒状花を持つ

舌状花を持つシオギク 分布がひろがりつつある

室戸岬で普通に見られるシオギクの交雑種たち。シオギクとは思えないシオギクもある

室戸岬で普通に見られるシオギクの交雑種たち。シオギクとは思えないシオギクもある

室戸岬で普通に見られるシオギクの交雑種たち。シオギクとは思えないシオギクもある

室戸岬のシオギクを守ろうと、市役所青年部が中心に雑種の除去も毎年行われている

アサガオ(合弁花類ヒルガオ科)
アサガオ(合弁花類ヒルガオ科)

アサガオ(合弁花類ヒルガオ科)
 キク科と同じ合弁花類のアサガオも花弁が合着し、筒状の花を持つが、ひとつの花に子房やおしべなどがワンセットついている。ひとつの花がひとつの花に見える。

タンポポ(合弁花類キク科)
 キク科ではひとつに見える花はたくさんの筒状の合弁花が集合してできている。はなびらやおしべに見えるひとつひとつが、アサガオの花ひとつと同じ価値を持つ独立した筒状の花である。それが集合して冠状の頭花になっている。キク科の花は小さい合弁花が集合した頭花を持っているのが特徴。アサガオの花束と同じ価値を持つ。
 キク科は双子葉植物・合弁花類(アサガオ、ピーマン、キキョウ、キクなど花弁が合着している)に属する。キク科には
・筒状花だけで出来ているアザミ・ゴボウ・シオギクなど
・外側は舌状花で内側が筒状花というキク・マーガレット・シュンギク・ヒマワリなど
・舌状花ばかりでできているタンポポなど
がある。
 キク科のうち、一般に「菊」と呼ばれる仲間はキク属に属する。

ノジギク(アシズリノジギク)
 舌状花と筒状花の組み合わせが見事で白い色も海の青によく映える。
 本来は高知県の西部だけに見られるが、愛好家による移植とそのエスケープにより、県東部のシオギク分布地にも混在するようになっている。

シオギク
 筒状花だけの頭花を持つ。県東部の海岸沿いに大小の群落が分布するが室戸岬は大群落が集中し、最大の分布地である。

高知県の野生キク
 ノジギク:高知県西部の海岸に群生している。近くとしては須崎の安和海岸に大きな群落がある。本来は県東部には分布していなかった。高知以外では愛媛・広島・山口・兵庫県に自生。発見・命名とも牧野富太郎博士。
 アシズリノジギク:足摺岬から愛媛佐田岬までの海岸沿い。ノジギクの変種。また愛媛県と瀬戸内海本州側海岸にはノジギクの変種セトノジギクがある。
 シオギク:高知県東部(手結の月見山以東、徳島県蒲生岬以南の海岸に自生。シオギクの変種のキイシオギクが紀伊半島の海岸。近縁種のイソギクが関東地方の海岸沿いに分布。
 リュウノウギク:本州、四国、九州に広く分布する。筒状花と舌状花を持つ。丘陵地や郊外で見られる。石灰岩地帯ではよく見られる。

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