![]() 伸びゆく者こそ伸びゆく者を育てることができる 室戸小学校長 和 泉 侃 |
『伸びゆく者こそ伸びゆく者を育てることができる』。この言葉は、私が以前赴任しておりました学校の職員室に額縁に入って飾られていた言葉です。書家の名前は知り得ませんでしたが、説得力のある毛筆でした。教師に対しての戒めの意味がぎっしりと込められた言葉であります。教師であるなら、日々の研鑽を積み重ねること、怠慢は許さんという熱いメッセージなんだなあとつくづく思ったことでした。もちろん、今も思っています。 伸びゆく教師がいて、伸びゆく子どもが育つ。言いかえれば、自分を伸ばそうとしない教師では、伸びようとする子どもを育てることができないと解釈することができます。 では、教師として、何を伸ばしましょうか。単純に言えば、教科指導や生活指導の指導力でしょうね。私は、そのことも踏まえ、「人間力」といいますか、その人ならではの魅力、存在感、決断力や判断力、分別や自己抑制力、批判より実践力、ユーモア、享受力、包容力、寛容さ、協調性、洞察力、認識力や表現力、理屈よりも行動力・・・、そんなところを伸ばそうとする教師にならんといかんのではないかと思っています。自分自身への戒めでもあります。 若い教師であろうが、中堅であろうが、ベテランであろうが、管理職であろうが、教師の資質・指導力の問題はいつの時代も言われてきました。私は、教師の資質や指導力の向上は、教師ひとり一人が『伸びゆく者こそ伸びゆく者を育てることができる』の思想をいかに持ち合わせているかにあると思っています。そして、その思想を、組織として高め合っていく姿勢、組織力の向上に求めていこうと思っています。 子どもの現実に学ぶこと、同僚の実践がみえること、保護者や地域の要求や願いがわかること等々、日々の実践を振り返り、謙虚に反省できて次に生かすことができる教師集団でなければなりません。 本校には、『伸びゆく者こそ伸びゆく者を育てることができる』の額縁はありませんが、 めざす教師像として次の3点を挙げています。 ◇ 自己研鑽に努め指導力の向上をめざす教師 ◇ ひとり一人の子どもの心を受け止め、温かく指導助言のできる教師 ◇ 家庭や地域社会との連携に努め、相互の信頼関係を高めようとする教師 の3点です。 本校は、平成22年・23年・24年の3年間、高知県新教育課程拠点校指定事業の指定を受けました。今年は2年目です。室戸市はもとより、高知県全域に本校の実践をアピールすることになっています。『伸びゆく者こそ伸びゆく者を育てることができる』の思想をより高いところに求め、室戸小学校の教職員であることを誇れる実践を仕組んでいく所存です。 平成23年4月 |