校区の様子



 香美市物部地区は、
香美市役所より国道195号線を物部川沿いに23kmの上流に位置する。東は徳島・木頭村、南は安芸市、北は大豊町、徳島・東祖谷村と隣接した面積291.12qと広大で、林野率が96%をしめる森林原野の山間地域である。そのため、戦前から出稼ぎによって生計を立てる家庭が多かったが、ダム関係の立ちのきや高度経済成長のあおり等で離村者が急増し、典型的な過疎地域なった。


  昼夜の寒暖差が大きく、柚子の栽培に適し、全国的シェアの高い高知県の中でも最高の品質を誇っている。物部の柚子玉が市場価格を決めると言われ、プライドと愛情を持って栽培が行なわれている。
近年、銀杏、たらの芽等の栽培も盛んになっている。

  過疎により児童数も減り、昭和39年から16年間に、安丸小・拓小・河口小・中津尾分校・笹小・神池
小・五王堂小・明改小・明改分校・別役小・久保小が本校に統合された。平成4年4月には、岡ノ内小を統合した。そして平成8年から別府小を休校とし、平成15年4月に廃校となったその結果、物部地区全体が校区となり広大な校区ができあがった。校区の拡大にともない4q以上の遠距離通学児童は、JRバス・スクールバス・村営バス等を利用している。
 



平安の昔から続く「いざなぎ流」信仰


 物部町は東京23区の約半分の面積ほどの地域。昭和30年代には12,000人あった人口も今では3,000人余りと、過疎が急激に進んでしまた。しかし、物部には豊かな自然や独特の歴史・文化が、大きな財産として残されている。そこで物部では、この残された財産を活かす地域づくりが進められ、その結果新たなに活力が生まれ始めている。

 物部の財産の一つが、平安の昔から残る「いざなぎ流」信仰。これは、祭祀・祈祷・占いの総称で、祭文・御幣・綾笠・仮面などに独特の特徴を持ち、中でも舞神楽は国の重要無形民俗文化財に指定されている。いざなぎ流は、陰陽道・修験道・仏教・神道などが混淆した民間信仰とされているが、その根本は、森や水などの自然と神仏に感謝し畏れ敬う祈りの儀式である。特定の神社はなく、太夫と呼ばれる祭儀を執り行う人達が求めに応じて赴く。しかし、この太夫も過疎に伴い年々数を減らしていたため、近年では、いざなぎ流の将来が危惧されてきた。

 これまで口伝によって村内でだけ伝えられてきたこの精神文化が、平成11年3月に15年ぶりに開催された大祭「日月祭」をきっかけとして、注目されるようになった。後継太夫の育成のために、いざなぎ流神楽保存会を組織し、また地域の子どもたちに神楽を伝承し、次世代のための努力がはじまっている。



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