室戸市立佐喜浜小学校

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歴史遺産

青い目の人形「エミリー」

 名前を「エミリー・カトゥリーヌ」といいます。身長31.5cm、若草色のドレスを着て、ビーズの首飾りをつけたかわいい人形です。
 昭和50年(1975年)10月に佐喜浜小学校の教具室で、古い木箱の中からパスポートと英文の手紙とともに見つけられました。「エミリ-」は、戦争中は校長室の奉安殿下の戸棚に他の物品とともに保管されていましたが、昭和27年新校舎落成にともなって、旧校舎の物品が教具室へ移された時に一緒に移され、そのまま忘れられていたのです。
 現在、「青い目の人形エミリー」は、佐喜浜小学校の校長室に飾られ、私たちに平和の尊さを語りかけています。
 本校では、平和学習の生きた教材として、あるいは卒業式の式場に「エミリー」を飾ったりして、平和の大切を学習しています。
エミリーのページ

金属醵出を逃れた?「二宮尊徳銅像―佐喜浜小学校もう一つの歴史遺産―

 太平洋戦争末期、日本は金属が不足し、当時の軍政府は、ありとあらゆる所から金属を集めたことは、歴史上周知の事実です。
そんな中、学校にある銅像類も例外ではありませんでした。
 現在、戦前の金属製二宮銅像は、ほとんどないと思われます。しかし、本校には、銅製の二宮尊徳の銅像が残っています。佐喜浜では、醵出して溶かすのは忍びないと台座から外し、隠したという話が残っています。確かな記録もなく、詳細は不明ですが、エミリーちゃんの出来事や反骨気質の佐喜浜人であれば、それも当然行われたと見るべきでしょう。また、現在の銅像の台座を見てみると、その事実を覗える接合部分が見られます。この銅像も、エミリーちゃん同様、我が校の歴史・平和教育に役だっています。

佐喜浜俄

佐喜浜俄(にわか)は、国の保存を有する無形文化財・県の無形文化財に指定されており、毎年10月第2日曜日八幡宮の大祭で演じられています。
 
俄とは俄狂言の略で、「仁輪加」「二〇加」とも言われたり書かれたりしています。素人が演じた即興滑稽(こっけい)寸劇です。
 佐喜浜俄は、佐喜浜古式行事保存会によると、240年前にはすでに演じられているが、その流れや佐喜浜八幡宮に奉納されだした経緯は分かっていないということです。台本は、その時の時事問題や、話題になったできごとなどを題材に書かれ、庶民の立場から、ユーモアたっぷりに風刺する、即興の寸劇狂言そのものです。
佐喜浜俄

子ども俄(佐喜浜小学校児童の参加)

近年、後継者の育成をと古式行事、俄台本作家田村さんが中心となり、佐喜浜小中の児童生徒が俄を演じるようになりました。我が佐喜浜小学校では、平成19年より、町内の小宮の祭りや「市民祭」でも演じるようになりました。ここでも、押しと落としのオチは最高にさえています。

 演目の一部を紹介すますと「親の背を見て子は育つ」では、子どもの将来の姿をどのように支えたらよいかを市長と町の有識者のユーモアあるやりとりから始まり、行政を批判した有識者に市長は「なんぞ確かな証拠かあるか」と尋ねます。すると有識者は腰掛けを取り出し、腰掛けの足をたとえ「一つ一つは小さくもろい(いすの脚)が大人がしっかりと後ろを支え(背もたれをさす)、行政も”深く腰を据え”て取り組んでみしゃんせ!(取り組んでみろ)。”姿勢”(市政)も良くなるであろうがのう~!!とオチでしめます。

 また、教育長と校長のやり取りでは、福祉行政も大切だがもっと子どもにお金を使えといった演目で、カレンダーを取り出し、「”土”を耕し、”木”を切って、毎”日”を汗”水”流し働く姿を”金”の卵に見せてみしゃんせ。必ず良い習慣”週間”となり正しい結果”月火”になるであろうがの~。」と落としています。