(総合的な学習の時間)

 

茶堂ふれあいコンサート 

 

 担任のレポート、地域の方の感想を紹介します。

 

10月19日 井高(いこう)地区

台風接近のため、あいにくの雨。

茶堂ではできないので、隣の集会所で行うことにしました。

少し早めにいって準備をと思い、20分ほど前に集会所に着きました。

すると、すでに地域の方が待っていて、子どもたちを拍手で迎えてくれました。

コンサート開始の3時にはまだ時間があったので、茶堂について教えてもらいました。

地域の方の温かい雰囲気で、子どもたちのドキドキは安心感に変わっていきました。

グループ(7人)も、ソロも、演奏曲への思いを自分なりに表現して、一生懸命できました。

地域の方の中には、涙を流して聴いてくださる方もいて、

子どもたちはなんともいえないうれしい気持ちになったようです。

一緒に「ふるさと」を歌ったときには、胸がいっぱいになりました。

最後に、児童の代表が「今日は、雨の中きてくれて、ありがとうございました。こんなにたくさんの人が来てくれて

びっくりしました。うれしかったです。ドキドキして間違った人もいましたが、一生懸命できたと思います。

ぼくたちは、もっとリコーダーが上手になって、また来たいです。

茶堂のことも教えてくれてありがとうございました」と、ニコニコ顔であいさつをしました。

行くまでは不安そうだった子どもたちから「えーっ、もう帰るが?」「楽しかった!」「また来たい!」の声もでました。

演奏を聴きに来てくれた人に喜んでもらえたことや、楽しく触れ合うことで、

学校では感じられない喜びと自信になったのではないかと思います。

そして、地域の方の茶堂を大切にしている思いや、人を大切にする心を子どもなりに感じることができた

「ふれあいコンサート」の初日でした。

 

 

<児童の感想>
コンサートに行く前は、リコーダーを間違えるかも、言葉を間違えるかもと

ドキドキしていました。本番の演奏では、間違えたところもあったけど、一生懸命できたと思います。

 

<地域の方より(一部抜粋)>

3.4年生の皆さん、井高の「茶堂ふれあいコンサート」は、あいにく雨になり、大変だったね。

3・4年生がきてくれると聞いてうれしかったけど、せっかくきてくれても、

地域の人が集まってくれんと申し訳ないと心配しましたが、

まあまあ集まったのでほっとしました。

井高には子どもがおらんので、久しぶりに皆さんの元気な歌を聞き、笛も上手だし、全員の演奏もよくあっていて、

練習していることがよくわかりました。

また、茶堂のことについても、いろいろ気がついて、はっきりと勇気を持って質問ができるのはすばらしく、

すごいなぁと感心しました。

最後のお茶のときは、一人ひとりと交流ができて、短い時間だったが、毎日一緒にいるような気分になりました。

地域の人たちも、帰るときに「ああきてよかった、気が晴れた」と喜んで帰りました。

 

10月21日 文丸(ぶんまる)地区

前日は、台風23号のため休校でしたが、当日は、台風一過のいいお天気。

子どもたちの中には「文丸の茶堂がもうすぐ建て替えられるかもしれんき、

早く行かんと!」という思いがありました。

だから「今日は茶堂で演奏できる!」とうれしそうでした。

茶堂につくと、早くも地域の方が集まってくれていました。

児童代表は「昨日は、台風だったので、文丸の茶堂は大丈夫かな?

聴きにきてくれる人がいるかな?と思いました。でも、たくさんの人がきてくれたし、

茶堂も大丈夫だったのでうれしいです。

この茶堂で心をこめて意演奏するので、聴いてください」と大きな声で挨拶しました。

 

茶堂に降り注ぐ木漏れ日を受け、聴きにきてくださった地域の方々の優しいまなざしを感じながら

子どもたちは楽しく演奏することができました。

 

 

<児童の感想>
今日のコンサートは2組が中心でやりました。ぼくは「エーデルワイス」を吹きました。

まちがわずに吹けてよかったです。ほかの人もきれいに吹けていました。

 

<地域の方より(一部抜粋)>

コンサートを見させていただきました。

学校での教育は、私が申すまでもなく大事なことです。

また、今日のように子どもと大人のふれあいも

大切と思いました。

文丸の茶堂についての質問の中で気づいたことは、

「よく質問ができる」「大人の答弁の音声が低いとき、

聞こえない場合、もう一度お願いしますと、理解できるまで聞きなおす」「理解できたら、よくわかりましたと

はっきり答える」これらのことができるということです。

こうしたことは、社会人として必要なことと思います。

子どもたちが、こんなにできるということは、先生の教育がよい結果と思います。

私たちもよい勉強になりました。茶堂のことも思い出し、楽しい一日を過ごすことができました。

本当にありがとうございました。

 

10月28日 六丁(ろくちょう)地区

今日もいい天気。

六丁の茶堂のまわりには、聴いてもらう場所があまりないので、

前の田んぼで聴いてもらうことにしました。

六丁につくと、たくさんの人が待っていてくれました。その数なんと60人以上。

最初に、茶堂のことを教えてもらいました。

屋根の上の壷のようなものをおいているのは、

カヤが雨や雪で傷まないように、屋根を守るためだそうです。

演奏が始まっても、あとからあとからたくさんの人が来てくれて、

ふれあいタイムにお茶を配ると、お湯のみが足りなくなってびっくり。

幼稚園児や、四万川地区以外からもたくさん来てくださっていて、うれしかったです。

 

 

<児童の感想>
六丁の茶堂に行く前に、1.2年生に学校の茶堂で聴いてもらっていたし、

六丁の茶堂についたときも、はじめは田んぼなどに人がいなかったので、

あまり緊張しませんでした。

でも、お茶のとき、湯飲みが足りなくなってびっくりしました。

田んぼにも、人がいっぱい来ていました。じいちゃんもきていてうれしかったです。

 

<地域の方より(一部抜粋)>

秋晴れの午後、「茶堂ふれあいコンサート」を鑑賞することができました。

あの茶堂と、子どもたちの輝いた笑顔。

また、リコーダーの音色がすばらしかったですね。

当日は、近くの方や、保護者の方が大勢見に来られていて、

ほのぼのとしたふれあいがとてもよかったです。

お茶堂といえば、昔から「お接待」という習わしがあり、私も子どものころ

母と一緒にお茶の接待にいった記憶があり、懐かしく思い出しました。

子どもたちから接待をいただき、ありがとうの握手をしてもらって、

すごく心温まりました。楽しい時間をありがとうございました。

11月 4日 松谷(まつだに)地区

前日、案内状を配った松谷地区の子どもたち。

「配るのに2時間もかかった!」「おばちゃんが、用事があるけど、大急ぎで帰ってくるっていいよった」と

うれしそうに報告してくれました。

松谷の茶堂には、六丁や上成、梼原からも人が来てくれていました。

ふれあいタイムには今回から「もみじ」の歌もくわえて、みんなで一緒に歌いました。

茶堂は、以前はかやぶき屋根だったけれど、今は銅版になっています。

その理由も教えていただきました。

児童代表の終わりの言葉で「松谷の茶堂は、そばに谷があっていいところですね」というと

「ありがとう」という返事が返ってきました。

「ぼくたちの歌や演奏は、谷の音に負けずに聞こえましたか?」と聞くと「聞こえたよ」と返してくれる一幕もありました。

 

 

<児童の感想>
私は、その日の5時間目からドキドキしていて、とうとう6時間目(コンサートの始まる時間)がきました。

最初のいす運びから地域の人たちに手伝ってもらって、コンサートが始まりました。

お母さんが来ていないと思ったら、きてくれていたのでうれしかったです。

私は「朝6時半」の曲が吹けるかなぁと心配でした。でも、吹けました。

「あ〜よかった」と思いました。次は「駅」でした。次もできました。

「あ〜よかった」と思いました。

 

11月11日 茶や谷(ちゃやだに)地区

この日は、朝から雨。

登校した子どもたちは、「おはようございます」の挨拶よりも先に

「今日は茶堂ではできませんよ!」といってきました。

しかし、午後からは雨も上がり、曇り空ではありましたが、

どうにか茶堂で行うことができました。

茶堂に向かう途中の車中で、茶堂の方向に歩いている人を見て

「ぼくたちのコンサートに来てくれている!」と歓声を上げ、茶堂につくと、

車に乗せて来た椅子をどんどん運んで並べます。

自分たちで準備をすることもだんだん楽しくなり、

意欲的に動くことができるようになってきました。

はじめの言葉をいった児童は、この茶堂でのコンサートを誰よりも楽しみにしていました。

ソロ演奏で「さとうきび畑」を吹こうと決めていたのですが、むずかしくて、授業ではまだ練習していませんでした。

しかし、一生懸命家で練習して、吹けるようになったのです。

担任としては、これまで演奏した曲を、だんだん上手に吹けるようになれば・・・と思っていました。

だから、「本番は、ドキドキするから、まちがってもへっちゃらだよ。でも、練習中に間違う曲は、

コンサートでは演奏できないよ」といってきました。

しかし、私の忠告も聞かず、いつもははずかしがりやで、人前では緊張してドキドキしてしまう子どもたちが

「この曲を吹く!」とがんばったのです。

案の定、本番は間違う子も多かったのですが、そんな子どもたちの意欲をとてもうれしく思いました。

きっと、これまでのコンサートを聴きにきてくれた人、地域の人の温かい思いに包まれて、

子どもたちが「勇気を出して思いを伝えたい!」という気持ちになったのだと思います。

茶堂についても教えてもらいました。

かやぶきの屋根は、日の当たるところと影のところではかやの耐久性が違うことも知りました。

また、コンサートのあと、「これまで茶堂は、チーン!とかボーン!とか、お経とかは聞いたことがあるけれど、

こんな笛の音を聴いたのは初めてなので、茶堂も喜んでいると思います」といっていただきました。

子どもたちは、どっしりとしたかやぶきの屋根と電球がある、この茶や谷の茶堂をとても気に入っていました。

コンサートの時間を決めるときも「茶や谷の茶堂は、電球があるから夜でもできる!」といっていました。

ところが当日、その電球は切れていたのか、なくなっていました。

しかし数日後、茶堂に電球がついていました。

子どもたちのお気に入りを大切にしてくださる人の心の温かさをありがたく思いました。

 

 

<児童の感想>
言葉をいうとき、「まちがわないかなぁ」と思う気持ちが大きかったです。

そのせいで、ドキドキの気持ちも大きかったです。

その後まちがって「あちゃー」と思ったけど、「がんばろう」という気持ちがどんどん広がって、

最後までできました。

そのあと、私と一緒に歌を歌ったおばあさんが「60年ぶりやろうか」といっていました。

<地域の方より(一部抜粋)>

一生懸命に演奏する皆さんを見ていてふと、

運動会のスローガン「何ごとも一生懸命」を思い出しました。

皆さんが、一生懸命にひとつひとつの競技をやっていたあの運動会。

その「何ごとも一生懸命」が茶堂ふれあいコンサートでも見ることができました。

地域の皆さんのあの笑顔、心の底からの笑顔ではなかったでしょうか。

私も参加させていただき、皆さん一人ひとりとほんのひと時ではありましたが、

いい思い出になったと思います。

また来年もきてほしいと、何人もの人が言っていました。できれば続けてほしいです。

 

11月15日 本も谷(おもだに)地区

この日も朝は雨でしたが、だんだん晴れて、茶堂で行うことができました。

本も谷の茶堂は、上り急カーブの木立に囲まれた場所に立っているので、道からは見えません。

まるでぼくたちだけが知っている「秘密の茶堂」のような気持ちで、

お日さまにピカピカ光るかわらの屋根はほかの茶堂とはちょっと違う・・・と、

屋根にもますます興味を持ちました。

茶堂につくと、たくさんの人が待ってくれていて、意気揚々とみんなで上がろうとしたとき、

地区の方から、茶堂に上がる前には合掌することを教えていただきました。

子どもたちは、その意味があまりわかっていなかったようですが、

「大切な場所なんだな」ということは感じたようです。

児童のひとりは、コンサートのためにいろいろな曲を練習していて、「どの曲を吹こうか」と

プログラムには曲名ではなく「お楽しみ」と書いて案内状を作りました。

当日の朝も、どの曲にするか迷っていたので、演奏したい曲を友だちに聴いてもらって決めました。

また、ある児童はむずかしい曲を一生懸命練習していました。

1回目ははずかしがって、別の曲を友だちと二人で演奏しましたが、今回は練習していた難しい曲にチャレンジしたのです。

家でも相当の練習をしたのでしょう。リハーサルではばっちりでした。

しかし、本番ではドキドキして、曲の出だしで戸惑ってしまいました。

でも、最後までがんばって演奏することができました。

まちがっても、それを乗り越えて、最後までがんばって演奏できたことがとてもうれしかったです。

本も谷の茶堂には、大きな桜の木があります。

地域の方から「上手だったよ。桜の咲くころにまたきてね」と声をかけてもらいました。

 

 

<児童の感想>
本も谷の茶堂は、すぐに入ってはいけませんでした。

ちゃんと合掌してから、お茶を飲んで入らなければいけませんでした。

(ふれあいタイムの)お茶を配るときには「どうぞ」といって渡せたのでよかったです。

友だちの演奏は上手で、質問の仕方もゆっくりはっきりいえていたのでよかったです。

私は、自分でも上手にできたんだなぁとおもいました。

お客さんを見ていると「この曲は何なのかなぁ」という顔でした。

 

<地域の方より(一部抜粋)>

15日はご苦労さまでした。天気はどうか、どれくらい人が集まってくるだろうかと心配でした。

12時過ぎに部落にも放送をして呼びかけました。集会所の掃除当番の方もきて

掃除をしてもらいました。

コンサートの始まるころには、周辺がいっぱいになり、うれしく思いました。

3・4年生という低学年がコンサートをやる、

ヤマネ活動はどんなことをするかということも知りたかったようです。

自分が子どものころを思うと、ずいぶん大人のような気がします。成功してよかったと思います。

次は桜の花見をやってみましょう。

 

11月18日 中の川(なかのかわ)地区

最後のふれあいコンサートを中の川の集会所で行いました。

中の川の茶堂の下見をしたとき、

坂道に建つ茶堂の分厚いかやぶき屋根に触ったり、

かやを束ねている竹の組み方に感心した子どもたちでしたが、

この日も朝から雨。静かにしとしと降る雨だったので、

「今日は、集会所のコンサートになるね」

「コンサートのスタートも雨だったから、最後も雨だったね」と

ちょっと不思議な気持ちになりました。

 

集会所につくと、雨にもかかわらず、たくさんの人が来てくれていました。

担任は、伴奏曲のテープを流す役で、これまでは、子どもたちのがんばりを

後ろから見ることしかできませんでした。

しかし、今回はコンセントの関係で、初めて子どもたちの様子を前から見ることができました。

子どもたちが自己紹介する表情、緊張で指を震わせながらも一生懸命に演奏する姿、そして、そんな子どもたちを

うれしそうに見守ってくださっている人々を見て、担任としてなんともいえないうれしい気持ちでいっぱいになりました。

地域の方に、茶堂のことを教えてもらったり、中の川地区にある「空池(からいけ)」を守る取り組みを話していただいたりして

地域の伝統を大切にする思いを知ることができました。

 

 

<児童の感想>

感想を聞いてみると、ほとんどの人が「大成功!」といってくれました。うれしかったです。

演奏は、みんなきれいに吹けていたし、ふれあいもできていました。

それに、おじいさんやおばあさんと一緒に「もみじ」と「ふるさと」も歌えていました。

バスから降りたときや、集会所に入ったときも、挨拶ができたのでよかったです。

 

<地域の方より(一部抜粋)>

先日は、お茶堂コンサートに来ていただき、そしてお茶までいただき、本当にありがとうございました。

自己紹介に、おじいちゃんやおばあちゃんの知った人たちの名前があり、

とても親しみを感じました。明るい笑顔、元気な声、皆さんの元気な力をもらい、

私たちもとっても元気になりました。

いろいろ皆さんのことを思い出しながら、畑仕事などをがんばっています。

皆さんのおかげで、楽しいひと時を過ごすことができました。

本当にありがとうございました。また、皆さんの元気を持ってきてください。待っています。

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中の川でも茶堂コンサートは、あいにく昼ごろから冷たい雨となり、集会所で行われましたが、

部落外からも多くの人が見えられたので、結果的には、畳の上でもよかったのではと思いました。

地域に出向いて、住民と間近に触れ合いながらの今回の活動は、大変いい企画だと思いました。

「おじいちゃんの名前は○○です」「○○の子どもです」という自己紹介には

「ああ、ああ、そうか、そうか」と老若問わず合点が早かったことでしょう。

少人数学級では、全員が主役になれて、それなりのよさがあるものだと感じ入りました。

この地域は、ここしばらく子どもとは縁遠くなっており、

忘れかけていた賑わいに元気をもらったものでした。

「ふるさと」を一緒に歌う場面では、思わず声が詰まって、おセンチな気分になりました。

門外漢であるがゆえに、しいて述べさせていただくと、曲目によっては、

楽器を変えてみるなどのことは学年的にまだ無理があることでしょうか?

以上、感想の一端とさせていただきます。

 

最後のコンサートを無事終え、ほっとしています。

子どもたちもがんばったことや、聴きにきてくださった方々の優しい気持ちに触れ、満足感でいっぱいのようでした。

[コンサートが終わって、なんだか寂しいな」「今度は歩いて茶堂に来たい」

「お弁当を持って、みんなで来ようよ」という声が聞かれました。

ぜひ、そんな子どもたちの願いをかなえる機会を、また持ちたいと思っています。

 

「四万小だより」

 

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