校内研究

研究主題

主体的に学び合い高め合う児童をめざして
~確かな学力を育む複式授業の研究(算数科の授業を通して)~

研究主題の設定理由

 本校は校区が広く、下川口・貝ノ川・大津・宗呂・有永各地区から明るく元気な26名の子ども達が登校している。自然豊かな環境の中で、地域の人々の温かい応援を受け、全校児童が仲良く協力して日々の学校生活が送れている。
 子ども達は、「子ども民生委員活動」やミニ発表会、体験活動、地域と連携した防災教育等の教育活動の中で、思いやりの心や互いに認め合い助け合いながら生活することができる力を身につけてきている。掃除や作業、委員会活動、児童会活動等にも真面目に取り組むことができる。
 しかし、少人数の集団の中で、自分の意見や考え方をしっかりと言葉にして発表したり説明したりすることがやや苦手な実態があり、コミュニケーション能力や自己表現力の育成に課題が見られた。
 本校は、本年度平成28年度より完全複式校となった。
 その学級編成の推移を見据え、26年度より学習リーダーを活用した複式授業を複式学級を中心に実施した。昨年度27年度は、研究主題を「主体的に学び合い高め合う児童をめざして」、サブテーマを~学習リーダーを活用した複式授業の研究(算数科の授業を通して)~として、本校の「複式授業のスタンダード」の確立を目指し全学級で児童の主体的な学習活動の充実を図った。
 その結果、複式学級だけでなく単式学級(1・2年生)でも、特に算数科において複式授業形態の定着が見られた。児童は、学習リーダーになる回数が多いことでその活動にも慣れ、授業者が「学習進行表」を提示することで授業の見通しが持て、主体的に動くことができるようになってきた。教師も、「学習進行表」を明記することで、学習の展開や準備がはっきりとつかめ、余裕を持って両学年の状況をつかみ、適切な支援ができた。講師招聘を行い、全学級での算数科の研究授業を実施し、事前事後研を行って複式授業力の向上を目指した授業検討会を実施できた。
 しかし、完全複式ではなかったことで、全校での統一した取組や指導に弱さが見られたり、間接指導時の話し合い活動が十分深まらなかったり言語活動が活発になりにくい授業展開となったりする場面も見られた。また、学習規律の定着にも学年により差も見られた。

 平成27年度の校内研修の課題として、
○学習リーダーの育成について、全校で方向性を統一していく必要がある。
○本校の「複式授業のスタンダード」や目指すとも学びのあり方について、児童にも明確に指導し、複式学習における学習規律の定着を全学級で図る必要がある。
○物事を論理的に表現する態度を身につけさせ考えを練り合えるとも学びを行わせるために、友達の意見や考えに対して自分の考えを発表する場面を多く設定する必要がある(表現力・コミュニケーション能力の育成)。
○児童の学力や定着状況には学年差や個人差が見られる。活用力・応用力等の定着をめざして複式授業の工夫改善に努め、確かな学力の向上を図っていく必要がある。算数科以外の教科の研究も行いたい。
○ICTの活用を検討して行きたい。
等が挙げられた。
 そこで本年度も、引き続き学習リーダーを活用した複式授業における効果的な指導法についての研究を行い、本校の「複式授業のスタンダード」づくりに取り組むことで、主体的に学びともに認め合い高まり合う確かな学力を持った子どもを育成することとしする。
 


重点課題

 (1)アクティブ・ラーニングを目指した「複式授業のスタンダード」を確立し、学習リーダーを
   育成し、児童の主体的・協働的に学びに向かう力を育てる。
 (2)言語活動を活発に行わせ、思考力・表現力・確かな学力を育てる。
 (3)命を大切にする意識と行動力を育てる。思いやりのある豊かな心を育み、仲間意識、集団力
   を育てる。


研究方法(具体的な取り組み)

(1)複式授業の研究
  ①「学習リーダーの育成」
  ②少人数・複式学級における主体的学習規律の確立。
  ③複式授業の学習規律の徹底と学習過程の工夫。
  ④全学級が研究テーマにそった授業を見せ合う。 
  ⑤全校的な「学びのノートづくり」の指導。
  ⑥学期毎に各学級の実践発表をレポートで行う。
  ⑦講師招聘による校内研修の充実。
    
(2)基礎学力の定着と学力の向上
  ・児童の実態把握と学力定着度の分析
  ・つまずきの明確化と個に応じた加力指導。
  ・毎日の掃除後に帯タイムを設定。基礎学力の定着に向けて清掃後の10分間      
    内容・国語(火・木)・・・・漢字を中心に
      ・算数(月・水・金)・・計算を中心に            
  ・単元テスト、国語・算数シート、全国学テ過去問題集等の積極的活用。
  ・家庭学習の定着と充実。自主学習や家読書の奨励。     
  ・新聞活用や読書指導の充実を図り、確かな学力と豊かな感性を育てる。
  ・朝読書の時間を持ち主体的に読書に取り組む子どもにする工夫を行う。

(3)豊かな表現力の育成
  ・「学び合い」の充実。図や言葉や指さしで、自分の考えを友だちに伝える力。     
  ・読書朝礼、読書指導の充実、家読書の奨励
     (読書の到達目標の設定「チョモランマ読書」8848ページ)
  ・集会、発表活動の充実・発表朝礼の実施(別紙)、発表会の実施
  ・全ての教育活動の中での人と関わる力の育成

(4)豊かな心育てと仲間づくり
  ~子どもたちが心から楽しいと思える学校、笑顔あふれる学校に向けて~
 ◎学校全体の取組・・・
  ①集会活動・学校行事を通して
  ②掃除班(なかよし班)の活動を通して
  ③児童の実態報告の場をその都度設け、全員で共通理解する。
 ◎学級での取組・・・
  ①各学級の総合や生活科での取組の中で地域との連携を深める。
  ②学校行事の中で仕組んでいく・・・・運動会、遠足等。
  ③週1回の月曜日の児童朝礼の中で、各学級から、関わってもらってうれしかった人や、
   頑張っていた人を見つけて発表(自尊感情・仲間の良さを再認識)。
  ④QUの実施と分析・・・・(個を大切にした取り組み)
  ⑤学期ごとに実践レポートにより検証

(5)命を大切にする意識と行動力を育てる
  ①防災教育の継続・充実
  ②人権教育・道徳教育の充実

(6)保・小・中、家庭・地域との連携
 ・学校通信、学級通信の活用
 ・保小・小小・小中連携、ふれあい委員会、青少年を守る会
 ・各教科、行事における地域の方との交流 (各地区サロン訪問・ヘルスメイト等)

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