第169号 平成29年4月26日発行

宿毛高校入学おめでとう     PTA会長 田中 辰徳

 新入生の皆さんの心を表す様に、桜の花も満開となりました。これから日を重ねるにつれ、桜の木が緑の葉をつけるように同級生とも親しくなり、高校生としての自覚が芽生えてくることと思います。一日も早く、総合学科という教育方針と自照館精神の基本理念を理解し、楽しい高校生活を送ってください。
 二、三年生はこれまでの授業や学校行事、職場体験などを通じて、学力の向上はもちろん、思いやりの心や自己管理と責任感を身に付けながら、夢の実現に向けて努力してこられました。特に三年生においては、これまで学んだことを生かしつつ、結果を出さなければなりません。青春の時といわれるもっとも輝く高校生活を有意義に過ごして下さい。
 保護者の皆さま、いつも学校行事やPTA活動に参加して下さりありがとうございます。お子さまの成長に伴い、小・中学校のPTA活動とは多少違う点があろうかとは思いますが、宿毛高校のPTAとしても生徒達が安心して楽しく学べるよう努めていきますので、御協力お願いします。
 最後に、地域の皆さま、平素より宿毛高校への御指導、御協力に心よりお礼を申し上げます。これからも教職員と力を合わせ、宿毛市の未来を担う生徒の育成に尽力いたしますので、御協力のほどよろしくお願いします。

着任の挨拶 ―穀雨―   学校長 谷脇 澄男

 寛藤校長先生の後任として赴任いたしました谷脇です。よろしくお願いします。
 4月7日に行われました平成29年度の入学式式辞の最初は、次のようなものでした。 「校庭の木々の緑が目に見えて濃くなるとともに、草花も一斉に咲き出し、生きるものすべてに生命の息吹きがみなぎる希望の季節、二四節季で言えば、「清明」、漢字では、清く明るいと書かれますが、正に万物がすがすがしく明るく美しいころとなりました。」
 今年の清明は、4月4日だったようです。物事が始まることを感じることができる時期です。入学式に、丁度だと考え話させてもらいました。
 今回は、式辞でも話したかったもう一つの二四節季について書かせてもらいます。
 「清明」の次の節季は、「穀雨」というものです。今年は、4月20日でした。「穀雨」とは、文字通り、穀物の成長を助ける雨のことです。江戸時代に太玄斎が著したとされる『暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されているようです。
 生きるために必要な穀物が実るためには、雨が必要というのは、人生においての何か大切なことを示唆してくれているように思います。雨というのは、時には冷たく、激しく降るときは痛みを感じ、また、雨に濡れるということは気持ちの良いことではありません。しかし、その雨が、穀物が実るためには必要なのです。少し強引ですが、人生においても何かを実らせるためには、雨のような辛さを耐えなければならないと考えさせられます。
 宿毛高校の生徒が、雨に負けないで、生きていくために必要な力を獲得するように学校として指導していきたいと考えています。
 ちなみに、二四節季で「穀雨」の次は、「立夏」です。