第172号 平成29年9月8日発行

「他人のために生きたとき、真に自分のために生きる」        教頭 谷村 

 「いじめにあい、生きる希望を失っていた中学生。夜回り先生こと水谷修さんに、たった一言、メールを送った。『死にたい』と水谷さんの返信も一言だった。『あなたは誰かのために何かをしたことがありますか?』中学生は驚き、自問を重ねる。そして、人のために何もしたことがないと気が付き思い直した。彼は今、介護職に就き誰かのために生きる喜びをかみ締めている。」この話は『やさしさと勇気の育て方』水谷修著にあります。
 誰かのために行動するとき不思議と想像以上の力が出るものです。文豪トルストイは「われわれは他人のために生きたとき、はじめて真に自分のためにいきるのである」と自分のためだけでなく、友のためクラスのため学校のため地域のために行動することで、自己の境涯を高くすることができるのではないでしょうか。
 なおトルストイは先述の言葉に続けて、「一見不思議に思われるけれど、実践してさえいれば、本当だということがわかるだろう」と言っています。また、『星の王子さま』で有名なサン=テグジュペリは次のような味わい深い言葉を残しています。「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ」そのうえ、「人は発見する。お互いに発見する。お互いにある一つの共同体だと。他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする。人は和やかに笑いながらお互いに顔を見合う。そのとき、人は似ている、海の広大なのに驚く解放された囚人に」自分の世界に閉じこもっていれば、気楽かもしれないけれど、成長もない。孤立してしまえば真の個性も光らない。人と交流してこそ人生を豊かにしていける。広々と心を開いて、つながっていくことであると主張しています。
 この夏、大原美術館名誉館長の大原謙一郎氏の講演を聞く機会に恵まれました。氏は、「若者よ、深く思索せよ。地元と、日本と、世界と、自分を考えよう。親と、家族と、友達と敵を考えよう…、自分のことだけでなく、自分以外の様々なことを深く思索することで地域を救い、しいては日本をそして世界を救う力になる」と、明治時代に倉敷紡績の創設に尽力した3名の青年の生き方を通して語っていました。
 夏休みが終わり、学校行事の多い2学期が始まりました。体育祭においては仲間のため、対戦相手のため、観戦していただいている保護者や地域の方々のためにすばらしい行事となるように自分を磨いていきましょう。
 高校時代にあって、勉学やスポーツで、不本意な成績となったり、負けたりする場合もあるでしょう。しかし、若竹や樹木が、いかなる風雪にあっても、上へ上へと伸びていこうとするように、「この次は勝利するぞ」「次の機会には一歩成長するぞ」「倒れてもふたたび立ち上がって進むぞ」との、強き一念を忘れずに進んでいただきたいと強く思います。
 高校時代は、触発の連続です。一流の声(interview)に触れ、視野(view)を広げましょう。それが、自分の血肉となり、生涯の財産となります。
 大胆に行動すること(act)が、青春の特権です。挑もう。もがこう。悩もう。突き抜けよう。その一歩が、あなたの歴史になり、必ず真実の道(fact)になると信じて。

男子ビーチバレー 吉村君・高島君ペア 県大会連覇!! 全国大会出場果たす!!!

男子バレーボール部

第24回高知県高等学校ビーチバレー選手権大会 7月16日(日) 会場 ヤ・シィパーク
2回戦 門田・山岡 28- 8 中村・岡村(山田高)
3回戦 門田・山岡 19-28 藤村・間城(高知高)
   門田・山岡 第3位
2回戦 吉村・高島 28-11 西澤・別役(高知高)
3回戦 吉村・高島 28-13 秋田・森光(高知高)
決勝 吉村・高島 28-21 藤村 間城(高知高)
吉村・高島 優勝

平成29年度第16回全日本ビーチバレーボールジュニア男子選手権 8月5,6日(土),(日) 会場 大阪府阪南市箱作海水浴場 ぴちぴちビーチ
予選グループ
吉村・高島 2-0 宗川・中村(奈良)
決勝トーナメント
吉村・高島 0-1 角谷・川村(京都)

ソフトテニス部 

平成29年度高知県高等学校ソフトテニス夏季大会 8月3,4日(木),(金) 土佐西南大規模公園
男子 予選リーグ
山中・大奈路 0勝2敗
大野・後藤  0勝2敗
女子 予選リーグ
楠・西原   0勝2敗
中西・浅井  1勝1敗

野球部

第99回全国高等学校野球選手権大会高知大会 7月15〜26日   春野球場
1回戦   宿毛 2-0 高知東
2回戦   宿毛 4-3 高知西
準々決勝 宿毛 3-4 中村

水泳部

第68回四国高等学校選手権水泳競技大会 7月15,16日(土),(日) 高知市くろしおアリーナ
山本 50m自由形 30秒60(入賞なし)
100m自由形 1分 7秒95(入賞なし)
川田 50m自由形 26秒85(入賞なし)
100m自由形 58秒95(入賞なし)

弓道部

平成29年度高知県高等学校弓道夏季選手権大会 7月17日(月) 県立弓道場
個人戦 北野 第2位

バドミントン部

平成29年度高校夏季バドミントン選手権大会 8/21,22,23(月),(火),(水)  県立青少年体育館
女子シングルス
1回戦 吉村 0-2 井上(土佐塾)
2回戦 有田千 0-2 都築(高知農)
  美濃部 0-2 高松(高知商)
   有田桜 0-2 大谷(中村)
萬   0-2 武村(土佐)
   堀   0-2 尾知(土佐女)

女子ダブルス
1回戦 有田桜・有田千 0-2 中村・横山(高知東)
2回戦 吉村・萬 0-2 野村・阿南(追手前)
堀・美濃部 0-2 宮本・胡本(中央)

女子団体戦
1回戦 宿毛 1-3 土佐塾

>> 第59回中国・四国地区高等学校PTA連合会山口大会に参加して <<

 7月14日に山口県下関市で行われる「中・四国地区高校PTA連合大会」に参加する為、前日より出発しました。三崎港から連絡船で佐賀関に渡り片道約7時間の長距離研修旅行でした。当日は「海峡メッセ下関」で会が開かれ、各地の学校教諭PTA役員の方々が集合し、熱気が溢れる会場でした。
 先ず下関市出身のソプラノ歌手野々村彩乃さんによる「国家独唱」を聞きました。清らかで透明感のある美しい歌声が響き清々しい気持ちで大会が始まりました。それから、文部科学省初等中等教育局に在籍されている伊藤学司氏の「これからの高等教育とPTAの役割」という公演を聞きました。現代社会では機械による人労働力を必要としない仕事や一昔前には存在しなかった仕事が主流になっている世界でこれからの子ども達が、自分の能力をどの様に発揮し、社会に適応していく為に、幼・小・中から自分の考えをどう表現し、相手に伝える表現力を養う教育方針に変化していくだろうという内容でした。聞いていて宿毛高校の総合学科は専門を要する進路に対しての科目選択が出来て、それを追求出来るというところが自分の能力を役立てる事になるのが真に当てはまることだと思いました。残念ながら長距離の為、後の各校研究発表など、見れずに帰りましたが、帰路の時、高速道路のETC料金システムが以前に比べると増えた事や、都会のスーパーでは、無人精算機があった事などを思い出し、私達の時代では、人が機械を操作してますが、未来では無人で行う自動化が進み、そんな世の中で人にしか出来ない仕事で生き抜いて欲しいと思いました。
 今年で最後になりましたが、改めて考えさせられた研修でした。来年は愛媛県松山市で開催されます。皆さん是非参加してください。PTA副会長 山口

>>PTA文化部主催事業<<

6月18日(日)、「食と美容と健康」をテーマにPTA文化部主催事業を開催しました。当日は教員、PTAとその家族13人の参加があり、シトラスビューティーアドバイザーの成田江里先生を講師としてお迎えし、旬の果物を使って酵素ジュースを作ったり、正しいラジオ体操やウォーキングについて学びました。PTA主催の事業ですが、まったく堅苦しいものではなく、参加された皆さんが笑顔で楽しく講習を受けました。また来年もいろいろな企画をして、PTAの皆さんに楽しんでもらえたらと考えています。ぜひたくさんの皆様の参加をお待ちしています。 総務部 本間

非行防止教室

 7月15日(金)午前、幡多福祉保健所より1名、宿毛警察署より2名の講師をお招きし、非行防止教室を実施しました。
格技場で1年生に対してサイバー犯罪・SNSの正しい使い方について、体育館で2年生に対して喫煙・飲酒について、生徒集会室で3年生に対して薬物乱用防止について、それぞれ講話をしていただきまました。
1年生は普段何気なく使っているスマートフォンの怖さ、2年生は様々な場面で学んできた喫煙、飲酒の危険性について再認識していました。また、3年生は近い将来一人暮らしする生徒や、県外へ行く生徒も多くいます。普段は身近に存在するとは思われない薬物に関しての恐ろしさや、将来、巻き込まれなることもあるんだという現実を知る良い機会になったと思います。         生徒指導部 桐田

1年女子
 普段、何気なく便利な道具として使っていたものも、使い方を間違えたりすると危険なものになり、知らない間に加害者・被害者になりうるのだと、改めて分かりました。実際に起こった事件を聞いて驚いたものは、LINEでのトラブルで、故意ではないのに既読スルーしただけで殺人未遂に発展したり、殺害したりしていてその必要性が理解できませんでした。私は未読無視常習犯なので、そういう人たちと関わっていたら死んでいたのかなと思いました。仲間外れにされるのが怖いとか、常にスマホを使ってないと不安とかはないけれど、依存症にならない程度に使っていこうと思いました。実際にスマホ依存症になっている人が約52万人もいて、それを改善するために合宿まであるというのを聞き、驚きと事の重大さがよく分かりました。
 また、ワンクリック詐欺などが多発しているということも聞き、対処の仕方が重要だなと勉強させられました。パニックになり電話したり、個人情報を返信したりとかは絶対にしないで、何か困ったときは周りの大人に相談するということを知りました。それから、直接的な暴力ではなくても、相手に精神的なダメージを与えるようなことを書き込んだりするのは罪になるのだということも知りました。
 最後に、SNSが簡単に使えて発達している時代に、不適切なことを書き込むと一生消えることがないので、自分の将来を守るためにも、しっかりとした知識を持ち適切な行動をとるということが大切だと思いました。

 2年女子
 飲酒・喫煙についての講演を聞いて、とても危険で危ないものということが分かりました。飲酒は、一気飲みなどをすると最悪の場合、死に至るので絶対にお酒は飲みたくないと思いました。誰かに勧められても、きちんと断らなくてはと思いました。タバコは、吸っている人自身にも害があるし、周りの吸ってない人にまで害があるので怖いなと思いました。タバコを吸うと、肺がんをはじめとしたあらゆるがんを引き起こし、肺炎・気管支炎・脳卒中なども引き起こすんだと知りました。ベランダや換気扇の下で吸っても意味がないということが分かりました。将来、絶対に吸いたくないし、みんなが吸わなくなったら良いのにと思いました。そのためには、吸っている人がいたら自分たちが進んで注意して、タバコを止めてもらわなくてはいけないと思います。現在は、薬で治療できるらしいので、タバコをやめたい人がいたら、ニコチンガム・ニコチンパッチ・内服薬があるということを教えてあげたいと思います。
 自分の将来を考えるとき、タバコとお酒は絶対に止めようと思いました。今日の講演では、私の知らないことをたくさん知ることができ、知っているつもりだったこともより詳しく知ることができたので有意義なものになりました。今日の講演で得た知識を今後の生活に活かして行けたらいいなと思います。とても勉強になりました。

3年女子
 今回の講演を聞いて、薬物の恐ろしさを知ることができました。今までにも何度か薬物についての講演を受けたことがあり、その恐ろしさは知っているつもりではいましたが、今回の講演でより一層深めることができました。
 一度手を出せば二度と止められない、そのことで警察に捕まり、新聞やテレビのニュースに名前が出てしまえば、就職をするどころか家族・友人・多くの人たちからの信頼を失い見放される、近寄ってくるのは同じ乱用者か暴力団関係者で、それは本当に悲しくてとても恐ろしいことだと思いました。
 将来社会に出て、多くの人と関わって行く中、そんな人たちに薬物を勧められたとしても、決して手を出しません。当たり前のことだけど、どんなに苦しく辛くてもそんなものに頼りたくはありません。
 最後に、今回は薬物乱用防止についての講演を聞くことができて良かったと思います。今回の話で得たことをしっかりと心に持って、将来起こり得るこういったことに巻き込まれないようにしていきたいと思います。

夏季集中学習

 学習4日目には、今年も愛媛県愛南町の山出温泉へ行き、校外学習をしました。いつもとは違った環境で学習に取り組み、午後は野外学習を楽しみました。
 5日間を通して、共に学習したり活動したりする中で、今後も励まし合ってお互いを高めていくことのできる仲間づくりができたのではないかと思います。5日間で身についた学習習慣を今後も継続させ、仲間と切磋琢磨しながら、進路実現のための学習を進めていって欲しいと思います。            進路指導部 山中

ふれあい看護体験

 夏休み中、高知県看護協会主催の「ふれあい看護体験」が行われ、本校からも16名の生徒が参加しました。ご協力いただきました病院職員の皆様、ありがとうございました。 福祉科 中谷
以下、生徒の感想の抜粋です。
〈幡多けんみん病院〉私はふれあい看護体験を通して、主に検温、血圧測定、陰部洗浄などを見学させていただきました。看護師さんは患者さんとコミュニケーションを図る中で、その日の体調確認を把握していました。患者さんと信頼関係を築くことがとても大切だということを改めて感じました。実際に体験してみないと分からないことがたくさんあり、普段見ることの出来ないカルテの説明などもしてもらいました。今回の体験を通してより看護師になりたいと強く思いました。(3年生女子)
〈大井田病院〉私は大井田病院で体験を行いました。看護師さんに道具の説明などをしてもらいながら、普段患者さんが乗っているストレッチャーやリクライニング型車椅子に実際に乗り体験をしました。ストレッチャーに乗り移動してみると、普段は気にしていない少しの段差が怖いと感じたり、景色も早く動いたりするので不安な気持ちになりました。移動の際に気を付けることは、患者さんに声掛けを行い常に安心してもらうことだと感じました。また、病室も見学させていただきました。患者さん一人ひとりに合ったケアやコミュニケーション方法を考え、プライバシーにも配慮しないといけないので、看護師さんはいろんな方向からアプローチをしないといけないと感じました。今回の体験を通して、患者さんや職員さんに心遣いができる看護師になりたいと思いました。(3年生女子)