第175号 平成30年1月26日発行

新しい年にあたって    学校長 谷脇 澄男

 新しい年、平成30年(2018)が始まりました。
 「一年の計は元旦にあり」という言葉は、昔からよく耳にします。この言葉の由来は諸説ありますが、一説には、現在の中国の明の時代(1368年 - 1644年)の年間行事などについて解説した『月令広義』という書物に、
 「一日の計は朝にあり、一年の計は春(年の初め)にあり、一生の計は勤にあり、一家の計は身にあり」
と書かれているようです。その意味は、「一日の計画は朝の気持ちのあり方で決まり、一年は年の初めの決意で決まる。人生は真面目に勤めることで決まり、身の振り方や生き方で一家の将来が決まる」ということだそうです。
 「一年の計は元旦にあり」とは、「どんなことも、初めに目標や計画を立て、こつこつ努力することが大切である」ということなのでしょう。宿高生たちには、着実に行動を積み重ねていくことが弱いということを、残念ながら耳にしたことがありのます。是非、新しい年にあたって、目標や計画を立てて、一歩一歩行動を起こしてくれる宿高生が増えることを切に望んでいます。
 年の初めに、ある人物の言葉を述べさせてもらいます。チャーリー・チャップリン(1889年- 1977年)というイギリス出身の映画俳優、映画監督がいました。映画の黎明期において、数々の傑作コメディ映画を作り上げ、「喜劇王」の異名をもつ人物です。その彼の有名な言葉に、
 「人生は恐れなければ−とても素晴らしいものなんだよ人生に必要なもの−それは勇気と想像力−そして少しのお金だ」
希望と勇気を与えてくれる言葉です。この言葉は、最後の「少しのお金」のところに重点がおかれることも多いですが、よく見ればやはり人生に必要なのは、「勇気と想像力」と伝えているように思います。本当にどちらも重要なものですし、これらがあって初めて若者たちは人生を歩み始めることができるのだと思います。
 それに対して、次の言葉は、それほどは有名ではないですが、とても大事なことを意味していると思います。
 「行動を伴わない想像力は − 何の意味も持たない」
人生に、想像力は大事ですが、その想像力には行動を伴わなければならない。行動力の伴わない想像力は何も意味を持たないとまで言い切っています。
 どうか、宿高生の皆が、豊かな想像力で新年にあたっての一年の計を立ててくれて、その計をたくましい行動力で実践していってもらいたいと切に願っています。
 最後となりましたが、保護者と学校関係者の皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。

>> 火災避難訓練 <<

日時 平成29年12月21日(木) 8:50〜
 12月21日(木)、火災避難訓練を行いました。今回は火災による避難訓練ということでグラウンドへ避難しました。朝も早く気温は低かったですが、全校生徒スムーズに避難することができました。避難終了後は宿毛消防署の方より講評をいただき、その後消火器を使用した実技講習も行いました。防災に対する意識を高め、臨機応変に対応できるように今後も訓練を続けていきたいと思います。   総務主任 池浦

>> ホームマッチ <<

  12月15日(金)、ホームマッチを開催しました。今年度はバレーボールを中心に、ジェンガやオセロ、平成28年度に降雨で実施できなかったフットサルの4種目で熱戦を繰り広げました。競技方法は例年と一緒ですが、1年生については、今年度から1学年3クラス編成となったため(2・3学年は4クラス)、選抜チームを作って行いました。
 フットサルとバレーボールは各ホーム1チームとし、男女混合で編成をしました。午前中は予選リーグを、午後からは決勝トーナメントを行いました。その結果、フットサルは“2年対決”を制した2年2Hが優勝、バレーボールは“3年対決”をフルセットの末に制した3年3Hが優勝しました。試合を振り返ると、誰かがミスをしても声をかけ合う雰囲気と、チームワークの良さが見られました。その反面、信頼関係ゆえの「頼り過ぎ」が勝敗を分けた試合もありました。
テーブル種目のジェンガは団体トーナメントを、オセロは個人トーナメントを行いました。その結果、ジェンガは3年4Hの増本・河原ペアが1年生の大野・多仲ペアを下して優勝、オセロは“1年対決”を制した1年2Hの西尾さんが優勝しました。対局を振り返ると、緊張で手が震える生徒やお互いに励まし合う生徒など、様々な表情を見ることができました。また、自ら交流戦をする生徒も現れ、男女関係なく、また学年も気にせず、楽しい時間を過ごしていました。
 今回のホームマッチでは、男女バレーボール部・サッカー部の皆さんに会場整備や運営をしていただきました。本当にありがとうございました。 生徒会担当 山中
《競技成績》
◎バレーボールの部
優勝 3年3H  準優勝 3年2H  3位 1年2H
◎フットサルの部
優勝 2年2H  準優勝 2年3H  3位 2年1H
◎ジェンガの部
優勝 3年4H(増本・河原)  準優勝 1年1H(大野・多仲) 
3位 2年4H(平井・岸本)  敗者復活努力賞 1年選抜(谷岡・浅野)
◎オセロの部
優勝 1年2H(西尾)  準優勝 1年3H(谷) 
3位 3年3H(佐伯)  敗者復活努力賞 2年2H(山ア)

>> 西部地区高校総合芸術祭 <<

 第40回西部地区高等学校総合芸術祭が12月16日(土)と17日(日)の2日間、土佐清水市民文化会館で開催されました。高知県西部の高校生による芸術・文化活動の発表の場で、今年で40回を迎える歴史のある芸術祭です。今回は清水高校、中村高校、幡多農業高校、大方高校、宿毛工業高校、宿毛高校、中村特別支援学校の7校が参加し、音楽、演劇、書道、美術、文芸、漫画、写真、華道、茶道等の部活動の成果が発表されました。(16日は開会式、ステージ発表、展示発表。17日は展示発表のみ)
 開会式の後、ステージでは、書道パフォーマンスの発表が行われました。最初に清水高校書道部の「光」、続いて中村高校書道部による「道」が披露され、地域や仲間に対する絆や想いが表現されました。それぞれに踊りや太鼓で盛り上げたステージになりました。
 演劇では、中村特別支援学校文化クラブの「わがまま かぐやひめ」、県立中村中学・高校演劇部による「うわさのタカシ」、宿毛高校演劇部の「Home」が順次演じられました。「Home」は、『とある童話カフェ「Home」に集まる人々の悩みや葛藤が、ある日、アルバイト希望の女生徒が訪れることによって明らかにされていく』というあらすじ。人の優しさや温かさを素敵な演技で感じさせてくれました。
 ステージ発表後半は、吹奏楽の演奏です。宿毛高校ブラスバンド部によるシューベルト「軍隊行進曲」、中島みゆきの「麦の歌」が演奏されました。2年生1人、1年生4人が練習の成果を発表しました。県立中村中学・高校音楽部は「風のオリヴァストロ」等を演奏しました。最後は、毎年恒例の合同演奏で「蒼の躍動」が演奏され、オーケストラのような迫力で観客を魅了しました。
 展示部門は書道の大作が多く来場者から感嘆の声が聴かれました。作品数はやや少なくなりましたが、絵画の大作や力作は存在感があります。生徒同士、作品を前に交流する姿が随所に見られ、また、制作の意図や工夫について、来場者からの質問に丁寧に答える生徒の姿も見られました。
 西部地区の高校で芸術・文化活動に取り組む高校生が地域の方々と交流する場としても大変意義のある催しになっています。来年度は、四万十市が開催地となります。多くの宿毛高校生の参加を願っています。 芸術科(美術) 佐竹                                        

レオクラブ クリスマス老人介護施設訪問

 12月16日(土)、レオクラブ恒例となったクリスマスの老人介護施設慰問に、今年は生徒4名、顧問3名、および宿毛ライオンズクラブの方数名で参加しました。最初は平田の豊寿園に行き、続いて小筑紫の千寿園を訪れました。
訪問先では、まず初めにサンタクロースに扮したレオクラブの生徒が、集まって下さったお年寄りの健康と長寿を願う挨拶を行いました。その後、レオクラブと生徒会が協力して作ったクリスマスのリースをプレゼントしました。またライオンズクラブさんからもクリスマスケーキがプレゼントされました。そして、ライオンズの方のギター伴奏に合わせて、全員で『ジングルベル』『お正月』『ふるさと』を合唱しました。また、『忠臣蔵』の大石蔵之助に扮したライオンズの方が、陣太鼓を手に歌った歌の数々は会場中大うけで、みんなで楽しく愉快な時間を過ごすことが出来ました。
 二つの施設とも短い時間の訪問でしたが、私たちが帰るときには手を振って別れを惜しんでくれるお年寄りもいらっしゃいました。私たちもお年寄りの明るい笑顔とスタッフの方々の感謝の言葉に触れ、元気をいただいた一日でした。           レオクラブ顧問 坂本

商業技術競技大会

 11月18日(土)伊野商業高校で、第65回高知県高等学校技術競技大会「商業の部」が行われました。本校からは、簿記上級の部に3年生5名が参加しました。 
 個人の部では、山木さんが優勝、杉本さんが2位、谷本さんと畠中さんが3位に入賞しました。団体の部でも、他校との接戦を制し見事優勝することができました。練習を始めた頃は、「こんなの無理できん」と言っていた選手たちでしたが、練習を重ねるうちに、不安の表情がやる気の表情に変わり、大会直前には自信の表情に変わっていました。ここに至るまでが勝負だと思いながら指導してきましたが、最後までよく頑張ってくれました。
 大会の結果だけでなく、放課後の練習の態度、宿舎での行動など、本当に真面目に取り組めたと思います。選手のみんなおめでとう!!                    商業科長 伊与田
<生徒のコメント>
・個人1位 山木さん
「本番では、前日に計算が合わなかったこともあり、とても焦りましたが、冷静に計算することで1回で合わせることができました。その結果、団体と個人ともに優勝することができ、とても嬉しかったです。」
・個人2位 杉本さん
「私は、始め全く問題を解くことができず、周りの皆がどんどん問題を解いていてとても焦りを感じていました。家で復習をしたり、空き時間を見つけては競技大会の勉強をしてなんとか2位という成績を収めることができ、とても嬉しいです。」        
・個人3位 谷本さん
「私は本番で緊張して焦ってしまい何度も間違えました。しかし、最後まで諦めずに計算することで、表を完成させることができました。個人3位、団体で優勝することができたのでとても嬉しかったです。」
・個人3位 畠中さん
「練習では1回も完成することができずとても不安でした。しかし、本番では無事完成することができ最後まで諦めずに計算して良かったです。1月には簿記検定があるので全員で合格できるように頑張ります。」

2年生対象進路ガイダンス

 12月13日(水)、2年生対象の「進路ガイダンス」を行いました。これは、「大学の講義を体験することで、進学希望者の進路選択の幅を広げること。」「就職ガイダンスおよび公務員ガイダンスを通して、就職に対する意識を高めること。」を目的としています。今年度は、進学希望者は大学の講義を体験し、就職希望者は宿毛市内の企業説明を受けるという形で実施しました。
 大学の講義は、できるだけ体験や実験・実習を含むような内容をお願いしました。受講者は、各分野への興味や関心が高まり、進路決定の参考になったことと思います。また、就職希望者は、各社の業務内容や労働条件等を聞くことで地元企業についての理解が深まり、仕事のやりがいを感じたようです。さらに、公務員希望者は、2時間の講義を通して公務員試験の内容や勉強の仕方等について理解が深まったようです。
 すでに進路希望が決まっている人もまだ悩んでいる人も、この「進路ガイダンス」で感じたことや考えたことを自己の進路決定や日々の学習にいかしてください。それが出張講義や企業説明をしてくださった方々への一番のお礼です。            進路指導主事 森本
<生徒の感想より>
・実際に工具に触れ、作業することで作業の難しさを理解することができた。(情報・IT等分野)
・それぞれの会社には特色があってとても勉強になりました。(企業説明会)
・やみくもに勉強するのではなく、過去問を中心に色々な問題に触れることで力になっていくんだなと思いました。(公務員ガイダンス)

進路状況 中間報告

 12月25日現在の進路決定状況については、以下の通りです。
 全体では、3年生99名中89名(89.9%)が進路を決定しています。これは例年より6ポイントほど高かった昨年度(88.5%)に並ぶ高い決定率になっています。進路先ごとの決定率をみると、大学進学希望者が92.3%、短大進学希望者が100%、専修・各種学校進学希望者が91.5%および公務員を含む就職希望者が87.5%となっています。進学については、例年通りAO入試や指定校推薦での受験者が多いことが、高い進路決定率につながっています。昨年度も指摘したように、全国の大学・短大・専門学校数を考えると、指定校推薦は選択肢が極めて少ないという課題があります。就職については、昨今の人手不足に伴う求人数の増加(昨年度約600社→本年度約850社)が大きな要因だと思われます。この傾向は2020年の東京オリンピックまでは続くだろうと言われています。公務員は、2名が自衛隊に合格していますが、市町村役場等は公務員学校出身の受験者が多く、合格は厳しいのが現状です。いずれにしろ、3年間(実際には2年と数か月)の高校生活をどう送るかが進路決定に大きく結びつきます。健康管理や学習等、日々の生活を大切にしましょう。 進路指導主事  森本                        

第15回 総合学科発表会 〜ご案内〜

 本校では、日頃の学習の取り組みの総まとめとして、毎年総合学科発表会を開催しています。たくさんの保護者、地域の方々に生徒の頑張りと成長した姿をみていただき、宿毛高校総合学科への理解を深めてもらいたいと考えております。
 みなさんお誘い合わせのうえ、是非お越しください。
日 時 平成30年2月16日(金) 13:30 〜 15:00
場 所 宿毛市総合社会福祉センター(宿毛市高砂)
内 容 総合学科における1年間の取り組みを紹介
    ・「産業社会と人間」での取り組み
    ・「自照(総合的な学習の時間)」の活動