幼少期の感動体験の取組み

子どもたちの現状

子どもの体験活動が減少しています
平成17 年度「青少年の自然体験活動等に関する実態調査報告書」(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)によると、自然の中で体験活動をする子どもが、平成10年度と比較して大きく減少していることがわかります。海や川での自然体験のみならず、太陽が昇ったり沈んだりするところを見たことや、夜空の星をゆっくり見たことすら、ほとんどしたことのない子どもたちが3分の1以上となっています。




体力・運動能力が低下しています
平成18 年度「体力・運動能力調査」(文部科学省)によると、親の世代と比較し、現在の子どもは身長、体重などの体格は向上しているが、運動能力は低下しています。このことは、子どもの体験活動の減少も影響していると考えられるのではないでしょうか。




体験活動の多い子どもは学力も高いという傾向があります
平成19 年度「全国学力・学習状況調査」(文部科学省)によると、海や川で何度も遊んだことがある子どもと、全くない子どもを比較すると、体験の多い子どもの正答率は、全くない子どもの正答率より中学校で7%、小学校では10%も高くなっています。このことからも、体験活動を経験することにより、体力面のみならず、学力面にもプラスに作用していることがわかります。




親子で体験をさせる機会を増やすことが求められています
平成20 年度「高知県県民世論調査」によると、家庭の教育力を向上させるためには、「親子のふれあい、共に行動する機会や時間を増やす」47.3%、「子どもにいろいろな体験をさせる機会を増やす」34.5%と、多くの県民が親子でのふれあいや、親子が共に行動すること、また、いろいろな体験活動をさせることが必要であると考えています。