幼少期の感動体験の取組み

3つの基本的な考え方

子どもの主体性を生かす
幼少期の体験活動では、画一的、受動的なプログラムではなく、自ら主体的に働きかけができるよう、子どもが興味・関心を抱く様子を見守りながら、大人が援助することが大切です。活動の主体は、集団ではなく、子ども一人ひとりであることを意識して、ゆとりを持った時間の流れ、活動場所、道具、スタッフなどの環境を構成する計画づくりが必要です。

子どもの生活の場を広げる
幼少期には、親などの身近な大人との家庭の中での生活から、家庭の外へ行動範囲が広がるとともに、だんだんと興味・関心の幅も広がり、活動意欲も高まってきます。また、親以外の大人や子ども同士など、人とのかかわりも広がり、がまんや思いやり、きまりを守ることなどを身につけていきます。
この時期の体験活動では、身近な自然、暮らしの中の文化、さまざまな出来事や人々との出会いなどを通じて、子どもが必要な体験を繰り返し、積み重ねていけるような計画づくりが必要です。

子どもの実体験を深める
幼少期は、心身の発達が著しく、周囲の環境や出来事が将来の生き方、学び方にも大きく影響を受ける時期です。直接的・具体的、本物やライブでの実体験を通して、子ども自身が深く興味・関心を抱き、じっくりと観たり、聴いたり、触ったりして活動に取り組むことができるような計画づくりが必要です。