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「授業で使える環境学習プログラム」「授業で使える環境学習プログラム第二編」を参考にして授業実践に取組んだ事例を紹介します。
小学校での活用事例
授業で使える環境学習プログラム第二編「15.川の環境と生き物」 と関連させた実践
1 教材 鏡川の環境と生き物
2 授業者 西村 一輝
3 対象 高知市立第四小学校 小学校5年生 73名
4 目標 ○野外での活動を通し、自然事象を関連付けて考えようとする態度を育成する。
○自然環境を大切にし、その保全に寄与することにより、自分の住んでいる地域を見直
し理解を深め、地域への自然への関心を高めさせる。
5 指導計画 ○第1次 オリエンテーション:生活と水との関わりについて考える。(1時間)
→ワークシート(川の環境と生物)はこちらから
○第2次 鏡川の環境と生き物:高知市のシンボル鏡川について知る。
鏡川での体験学習(3時間)
(高知市環境部環境政策課「鏡川自然環境学習会」)
○第3次 まとめ:すばらしい自然環境を守る態度を育成する。(1時間)
→第3次の指導案はこちらから
→ワークシート(美しい「鏡川」を守っていくために)はこちらから
6 協力機関等 ○高知市環境部 環境政策課
簡易水質検査(パックテスト)、
水生生物採取器具(バケツ、網、ピンセット、バット等)、
水生生物による水質判定表などの準備。
○石川妙子(特定非営利活動法人 環境の杜こうち)
仁尾かおり(水生生物研究家)
簡易水質検査の手順、水生生物の採集の仕方、水生生物の種類や名前、
水質階級の判定の仕方についての指導。
- ○第2次 鏡川の環境と生き物
- 高知市のシンボル鏡川について知る。
鏡川での体験学習(3時間)を中心に紹介します。
- 鏡川のトリム公園(高知市鏡川町・縄手町)前の川原で行いました。
- 高知市環境政策課の職員の方々が、班ごとに必要な道具(パックテスト、温度計、記録用紙、水生生物が記載されている下敷き、水生生物採取器具:バケツ、網、ピンセット、バット等)を準備してくれました。
- 児童は第四小学校から徒歩で移動です。
- 講師の石川先生(環境の杜こうち)と仁尾先生(水生生物研究家)が簡易水質検査の手順、水生生物の採取の仕方を丁寧に教えてくれました。
- 説明を聞いた後は鏡川の水をバケツでとってきます。
- 川の中に入るだけでみんな歓声をあげていました。
- 採取した水を川原に持ち帰り、簡易水質検査で水の色の変化を見ます。
- ストップウォッチで時間をはかり、時間が来たら、比色表と水の色を見比べて水質を判定します。
- チューブにうまく水を入れるにはちょっとしたコツが必要。
- チューブをにぎりしめすぎて薬品が出てしまった班も!
- 児童は、班ごとに分かれて水生生物を捕まえます。
- 普段、見たりさわったりしたことのない生き物だけに興奮状態。あちこちから女子の叫び声が・・・。
- それでも、はじめは気持ち悪がってさわれなかった児童も慣れてくるにしたがって積極的に。
- 中には亀の甲羅を発見したり、魚を捕まえたりする班も。
- 捕まえた生き物をバットにうつして、どんな生き物が捕れたのかを観察します。
- 「水生生物による水質判定」表と見比べながら、採集してきた生き物がⅠきれいな水、Ⅱややきれいな水、Ⅲきたない水、Ⅳとてもきたない水、のどこに分類されているをチェックしていきます。
- 「ヘビトンボ」、「カワトビケラ」、「コガタシマトビケラ」など、10種類以上の生き物が確認できました。
- 今年は、通常、汽水域で見られる「イシマキガイ」が例年になく多くいたようです。
- 確認できた水生生物を集計用紙に記入して水質階級の判定を行います。結果は如何に!
- 今回の学習の結果、鏡川の水質は「水質階級Ⅰ きれいな水」と判定されました。
- 「捕まえた生き物を教室で飼育したい!」と先生にお願いしていた児童もいました。
- ○第3次 まとめ
すばらしい自然環境を守る態度を育成する。(1時間) - 第2次の学習をもとに、鏡川についてさらに考えを深めていきます。
- 詳しくは指導案をご覧ください。 →第3次の指導案はこちらから
- →ワークシート(美しい「鏡川」を守っていくために)
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(H26・7・11 高知市立第四小学校 5年1組)
美しい鏡川を守っていくために、児童は自分たちにできることを発表しあいました。