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絹 本 著 色 長 宗 我 部 元 親 像


 
   けんぽんちゃくしょくちょうそかべもとちかぞう

 

   重要文化財 (美術工芸品 −絵画− )       指定年月日 : 昭和43年 4月25日



   高知県南国市岡豊町八幡 高知県立歴史民俗資料館  ・  高知市長浜 秦神社(はたじんじゃ)   
         


   縦105.2cm、横54.5cm。
   全身を黒の袍衣(ほうい)につつみ、白地に藤丸文と赤のふちどりの袴(はかま)をつけ、冠をかぶり笏(しゃく)を持ち、靴
  をはいて緑色の上畳に威儀を正して端座する元親を左斜め前から描いたものであるが、その面貌は細面ながら
  顎がはり、やや落ちくぼんだ目とひげをたくわえた口もとに、意志の強さがうかがえる。
   筆者は明らかではないが、狩野派の有力画家の手になるものと思われる。
   元親は、慶長4年(1599)京都伏見邸で没したが、本図はその画賛によって元親の子、四男盛親の依頼によって
  没後まもなく描かれたことを知る。
   像主を理想化した点や写実性に乏しいうらみはあるが、土佐の代表的武将を知る貴重な資料である。