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漆    塗    台    盤


 
   うるしぬりだいばん

 

   重要文化財 (美術工芸品 −工芸品−       指定年月日 : 平成元年 6月12日



   高知県室戸市室戸岬町 最御崎寺(ほつみさきじ) (東寺)  ・  最御崎寺
         


   2基の漆塗台盤は、盤径が 44.4cm と 43.5cm である。
   根来塗(ねころぬり)で、盤の表面は朱漆、裏面と脚、盤の外縁は黒漆である。
   盤径 44.4cm のものは、総高22.5cm、外縁の内高8mmである。
   盤径 43.5cm のものは、すべての大きさにおいて幾分異なるが、ほぼ同形・同大である。 このやや小さい台盤
  の裏面に朱で次の如く書かれ、南北朝時代の康暦元年(1379)に日和佐八幡宮から寄進されたものであることが
  わかる。
         「于時康暦元年歳次己未五月日
          阿波國海部郡日和佐八幡宮
          願主神主玄」
   両盤の脚は3本で、引き締まった鷺足(さぎあし)で、持ち送りの部分には猪(い)の目の刳方(くりかた)が左右にある。
   最御崎寺は、四国八十八ヶ所霊場第二十四番札所である。