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銅         鐘


 
   どうしょう

 

   重要文化財 (美術工芸品 −工芸品−       指定年月日 : 昭和16年 7月 3日



   高知県宿毛市平田町 延光寺  ・  延光寺
         


   四国八十八ヶ所霊場第三十九番札所である延光寺には、総高33.3cmの平安時代前期の銅鐘がある。
   鋳銅製で、鐘身(しょうしん)25.2cmの高さ、口径23.5cmの小型の鐘で撞座(つきざ)は明確ではない。 (にゅう)は3段
  3列で、半球状をなす。 池の間には1区ごとに1行ずつ、次の如き陽鋳銘文(ようちゅうめいぶん)がある。
       「 鋳弥勒寺鐘
        延喜十一年
        歳辛末正
        月九日甲子」
  この陽鋳銘から本銅鐘は、平安時代前期の延喜11年(911)に弥勒寺(みろくじ) の鐘として鋳造されたことがわかる。
  この弥勒寺については、伊予国温泉郡(現:松山市食場町)の弥勒寺、山城国葛野郡(現:京都市北区)の弥勒寺
  の両説がある。