かたな めい かえいごねんにがつひさのゆきひで(かおう) 高知県保護有形文化財 (美術工芸品 −工芸品− ) 指定年月日 : 昭和44年 8月 8日 高知県香南市 ・ (個人) 左行秀(さのゆきひで)は、筑前(福岡県)の生まれ、弘化3年(1846)幡多に来、嘉永のころ高知市水道町の刀工関田 勝広方に住む。 その後住所を転々としたが、安政年間に土佐藩工となった。 明治20年(1886)大阪で没。 この刀は、刃の長さ77.4cm、反り1.6cm。 刀身巾あり華表反(とりいぞ)り、腰反(こしぞ)り、鎬(しのぎ)高く、切先(きっさき) 立ちのびて、中切先(ちゅうきっさき)となる。 地鉄(じてつ)に大杢目(おおもくめ)、板目流れの肌を表す。 色調が豊麗で、刃文(はもん)は沸(にえ)・勾(におい)とも深く、大振りの互(ぐ)の目乱れで、勾の巾は拡がり乱れて、 切先に乱れ込む。 全体の構成・比例・調子もよく品質は高雅である。