きらがわのおんだまつり 重要無形民俗文化財 指定年月日 : 昭和52年 5月17日 【 昭和37年 1月26日 : 御田祭 として、高知県保護無形文化財 】 高知県室戸市吉良川町 ・ 御田祭保存会 西暦奇数年5月3日、吉良川町御田八幡宮(おんだはちまんぐう) で奉納される。 早朝から昼ごろにかけて、ヨッピンピーロと囃(はや)しながら、主な神社を巡り踊る”練り”でのビンサララという楽器 は本県唯一のもの。昼ごろから拝殿を舞台として田打ちから収穫までの田楽能が演じられる。女猿楽、三番神、翁、 牛、田打ち、えぶり指(さし)、田植、酒しぼり、田刈、小林、魚釣り、地堅めの演目がある。 各演目の合間ごとに殿と冠者とが登場し、面白おかしく次の演目名を触れていく演出には、古い狂言の要素があ る。酒しぼりでは杜氏婆(とうじば)の産んだ神の子の木偶(でく)を、子宝に恵まれない女性たちが奪いあうことから、子 授け信仰としても知られている。由来伝承は不詳であるが、芸能、地謡、服装、仮面、いずれの点から見ても古いも のである。