とさのかぐら (なのかわいわとかぐら) 重要無形民俗文化財 指定年月日 : 昭和55年 1月28日 高知県吾川郡仁淀川町名野川 ・ 名野川磐門神楽保存会 国指定土佐の神楽のひとつで、仁淀川町名野川に伝承されているもの。 伝承としては、寿永(1182〜)とも弘安(1278〜)ともいう年に、京都からの落人で下名野川二所大明神を祀(まつ)る 古味敷刀なる者がいて、その末裔日浦小太夫なる者、伊勢神宮を崇敬すること深く、伊勢神楽を軸に名野川神楽 を編んだといわている。 注連、白開、一番神、神迎え、鈿女、岩戸、弓、飛出、折敷、豊熟、二天、山主、四天、長刀の舞がある。注連舞 に続く白開は舞台天井に吊りさげるものであり、六角形木枠に切り抜き紙を貼り、モミと称する赤布を扇3つを円形 に組み合わせたものの中心から垂らすもので、県下神楽の中では注目される。 11月15日名野川神社、12月8日下名野川神社などで奉納される。 ※ 名称の「名野川岩戸神楽」は、文化財指定原票による。