とさのたちおどり (おおりたちおどり) 高知県保護無形民俗文化財 指定年月日 : 昭和40年 6月18日 高知県高知市鏡大利 新宮神社 ・ 大利の太刀踊保存会 11月3日、新宮神社秋祭りに境内で奉納される。 男子2人の踊り子を1組とし、数組で横列になって踊る。白の上衣に水色の腕抜き、黒縞の袴、白足袋、草鞋(わらじ) に紅組、白組各々紅白の鉢巻姿で、終始全員太刀を手にして踊る。 演目は、切り込み、襷(たすき)がけ、車通りの3通り。 これに先立って入場すると、懐紙を取り出しての太刀の試し 切りが披露される。 太刀さばきの要領の差異によって、一つがけ、二つがけ、三つがけ、エイヨーの踊り呼称があ る。 また、襷がけだけは口説形式の歌で踊られる。 楽器は、羽織袴姿の音頭取りの持つ拍子木のみである。 紅白の踊り子が相対して踊るところから、源平合戦の 様子を踊りにしたものとの伝承があるが、かつては踊り子の役を務めることは男子の義務とされていた。