しっとろとおどり 高知県保護無形民俗文化財 指定年月日 : 昭和38年 7月5日 高知県室戸市 ・ シットロト踊保存会 旧暦6月10日の早朝から室戸市元の恵比須神社を踊り始めとし、市内の神社や仏閣などおよそ30箇所を踊り 巡り、踊り納めは夕刻になる。 その歌詞に「シットロに合わしてふうふう回る」とあるシットロがこの踊りの名称となっている。 演目は、まづ急げ、川なれなど14通りで、浴衣姿、足袋、草鞋(わらじ)ばき、縁に5色の紙四手を飾りつけた笠を かぶる。 笠の頂点には、マスト状の柱を立て、災厄を去るの猿の縫いぐるみを吊り下げる。 この笠をかぶらせ てもらうと御利益がある。 踊り子は漁業従事者で、豊漁祈願の踊りとされて、人魚伝説もあるが、奈良師地蔵堂の”三蔵”なる人物も由来 伝承のひとつ。 歌、鉦(かね)、動作からみて念仏踊り系のもので、大正初年ごろから漁祈願の踊りとして復活し今日に至る。