さきはまのきょうづか 高知県史跡 指定年月日 : 昭和28年 1月29日 高知県室戸市佐喜浜町 ・ 室戸市 文化8年(1811)、土地の医師、清岡魚幸(なさち)が発掘し、3基の古碑(いずれも梵字光明眞言(ばんじこうみょうしんごん) あり)を検出した。 今は、1基は亡失し、2基が残る。 ともに風化しやすい粘板岩製である。 1碑は、高さ90cm、幅120cm、厚さ13cm、弥陀三尊種子(みださんそんしゅし)に梵字光明眞言を刻し、「應長元年辛亥 大願主」を刻する。 碑の下方と裏上面に、数多くの交名(こうみょう)(法名と俗名が併記)一結衆(いっけっしゅう)が刻ま れる。 いま1碑は、高さ102m、幅44cm、厚さ13cmで、種子カク(摧一切魔菩薩(さいいっさいまぼさつ))と、その下に梵字光明 眞言を刻する。 紀年銘を持つ碑は、一面観を原則とする板碑(いたび)ではなく、光明眞言供養塔と考え、いま1碑は光明眞言板碑 である。 特に、前者の供養塔は応長元年(1311)で、本県最古の古碑である。