とさこくがあと 高知県史跡 指定年月日 : 昭和38年 7月 5日 高知県南国市比江(ひえ) ・ 南国市 比江地区の北方に紀貫之(きのつらゆき)邸跡がある。 この邸跡を含め、その南方の方6町(ほうろくちょう)あるいは方 4町が土佐国府跡といわれている。 この土佐国府の中心が土佐政庁こと、土佐国衙(こくが)である。 この土佐国衙跡を明らかにするため、昭和54年(1979)から平成3年(1991)まで、国府のなかの主要な地点を選定 し、発掘調査がなされ、周辺官衙跡は発見されたが、中心政庁の国衙跡は発見されなかった。 土佐国衙跡の碑の建っている所の字名は「コクチョウ(国庁)」、紀貫之邸跡のある所の字名は「ダイリ(内裏)」で あるなど字名が国衙の所在を知らしめるようであるが、発掘では国衙跡は発見されなかった。 まだ未発掘の地点に問題の国衙跡が地下に眠っているのだろう。