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貞 亨 元 年 銘 法 華 経 塔 ( 甲 浦 の 経 塔 )



   ていきょうがんねんめいほけきょうとう(かんのうらのきょうとう)



    高知県史跡           指定年月日 : 昭和54年 4月 1日



   高知県安芸郡東洋町甲浦(かんのうら)  萬福寺  ・  萬福寺
         


   東洋町甲浦の萬福寺に所在する。
   この経塔の左側銘文に刻すように、同じ塔は土佐に3基存した。
   高知市五台山山麓、宿毛市市山、そして甲浦の3経塔である。
   ただ、甲浦の経塔の所在地は、五台山・宿毛の両経塔の銘文に甲浦舟越としている。 萬福寺に経塔が移る以前
  は、舟越に在ったのである。
   また、銘文には仏の徳と国家の恩に報い、仏の利益(りやく)を受けることを願い、ために浄財を集め、土佐の3ヵ所
  に塔を建てた。 さらに、檀信徒の名を記し、併せて書写した法華経3部をも塔の下に埋納したことも刻している。
   このような銘文の内容から、甲浦の経塔も含めて他の2塔も経塚の性格を持つものである。



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